analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

NS690Ⅲ その5

2014-07-08 00:49:29 | NS‐690Ⅲ

アンプと合い良い音を出すと、スピーカーも良く思えてくる。こうやって画像に落とすと何の変哲もないスピーカー。TW、SQは織布にコーティングをしたソフトドーム。これは国産スピーカーが向かった軽量高剛性とは反対の方向である。その為か、空気感の様な繊細な音は出づらい。だがパリッと乾いたような音はせず、柔らかいまでは行かない何か、この振動板の様な押せば潰れるような樹脂の音がする。無色透明ではなく、ちょっとすると癖の様な音色が乗る。

WFは紙。スプルースを抄いたものらしいが、音色が単調で量感が出にくい。スケール感の様な物は無くちょっと淋しいものが有る。しかしこれはソフトドームと合わせてるようであり、じゃあNS1000MのWFを、となるとうまく繋がらないのではないか?全てが良く鳴るのではなく、「これ」に特化した音。いや、想像だが実はこれでも普遍性を持たせるべく調整してまとめた結果、ピアノが良く鳴るスピーカーに成ったのではないか。メーカーは「ピアノが良く鳴るスピーカー」を目指したのではなく、1000Mのヴァリエーション、位で作ったがWFをスプスースで作った為、誰かが「ピアノが良く鳴る」と言ったのではないか?

私は此れでピアノを聴こうとは思わない。ヴァイオリンが良い。チャイコフスキーの弦楽四重奏曲は何とも言えない響きがする。実際はもっと刺激的な音、ハードドームで聴くとその感じがするが、ローファイで心地よい音がする。

まあ、メインには成りえないが、面白いスピーカーである。NS1200Classicだったらどうなのかなぁ。一度聴いてみたい。


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