製薬メーカーから社内研修会の依頼がきた。研修会といっても、社員(MR)の製品プレゼンテーションを聴いて、アドバイスをするというものだった。当方が講演をするわけではない。
昨年同じ製薬メーカーから同じ依頼が来て、当時いた循環器科医も行ったことがあるといっていた。その先生は気さくな人気がある先生だったが、何度もやる気はないような話だった。
昨年は初めてなので、どんなものかと行ってみた。20分くらいのプレゼンテーションを聴いてコメントするのを、2回(2製品)行った。少し長くなって、1時間の予定が1時間半くらいになった。
社員は昨年と代わっているのかもしれないが、今年も製品は同じだから代わり映えはしない。
また依頼してきたということは、あまり引き受けてくれる医師がいない、ということなのだろう。(講演をするわけでもないので、謝礼はその半分くらいが出る)
「日常診療(外来・入院・救急)+ひとりコロナ診療(PCR検査毎日+入院治療)」を行っているので、それほど暇ではないが、めちゃくちゃ忙しいわけでもない。一応今年も引き受けることにする。
プレゼンテーションするのはSGLT2阻害薬と脂質異常症の薬。製薬メーカーの宣伝したいところと、医師側の知りたいところは案外ずれているので、その点を指摘している。忙しい診療の合間に聴くのと、基本的なところはすでに知っているので、「へえ~」と思うような1点があると効果的だ。
「ゼロから始める認知症診療」川上忠孝著(文光堂)を読み返していた。同じ著者のパーキンソン病の本とせん妄の本もある。非専門医にわかりやすく説明していて良書だと思う。高齢者のてんかんについての項目がいい。