なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

尿管結石

2023年10月20日 | 尿管結石

 10月18日の当直の時、午後10時過ぎに左下腹部痛の34歳男性が救急搬入された。7月に泌尿器科外来を受診していて、左腎結石を指摘されているという。尿管結石と思われた。

 健診の腹部エコーで右腎臓内に10mmの高エコーの病変を指摘されて、泌尿器科外来を受診している。腹部CT・腹部MRIが施行されて、右腎良性腫瘍と診断されていた。その時に、症状はないが、左腎結石(小2個)を指摘されていた。

 右腎腫瘍はCT を見てもMRIをそのつもりで見てもよくわからない。腹部エコー(当院では施行していない)の方がわかるのだろうか。経過観察で外来予約が入っていた。

 

 腹部CTで確認すると左尿管下部に結石を認めた。これも小さいが、さらに小さい結石は左腎臓内にまだあった。ジクロフェナク座薬を使おうとしたが、気管支喘息の既往があった。小児期と成人になってからも症状があった。現在は治療はしていない。

 アセリオ注(1000mg)を点滴で入れることにした。入れた後に経過をみると 疼痛は治まり、帰宅を希望された。カロナール500mg錠を屯用で持たせて帰宅とした。

 

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両側尿管結石

2023年10月11日 | 尿管結石

 10月9日(月)の早朝に左側腹部痛・嘔吐の55歳男性が救急外来を受診した。8日(日)の当直の先生が対応していた。

 その日の早朝からの発症で側腹部痛が間欠的だったが、程度がひどかったためか救急要請していた。呼吸器症状はないが、微熱があったので、コロナ・インフルエンザの迅速検査から始まった。(いずれも陰性。発熱外来の決まりなので看護師さんが最初に検査している)

 点滴をして、ブスコパン注とプリンペラン注を行っていた。検査したりしているうちに、症状は軽減した。(腹痛・嘔吐での治療だが、消化管を動かすのか、動きを止めたいのかわからない治療になってしまう。使用するならプリンペラン注に、アセリオ=アセトアミノフェン注か尿管結石ならジクロフェナク座薬がいい。)

 腹部CTで右尿管と左尿管に結石を認めた。右側の方が水腎症が目立つが、訴えは左側だった。(記載によれば急性胃腸炎疑いとしての撮影だったが、下痢はない。)

 通院している隣町の病院に行きたいと希望したらしいが、家族の意見もあってそのまま当院入院となった(どちらも泌尿器科はいない)。

 点滴と抗菌薬(セフトリアキソン)で治療が開始されて、症状としては治まってはいるようだ。尿管結石に尿路感染症(腎盂腎炎)を伴えば閉塞性腎盂腎炎で泌尿器科救急になる。(高熱が続き、バイタル不安定になれば即搬送)

 結石が小さくて自然排石が期待できるので、感染症として治まれば、内科で経過をみてもいいのかもしれない。

 

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