なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

超高齢者の急性胆嚢炎

2021年05月10日 | Weblog

 土曜日の夜間に1名入院して、日曜日の昼にその患者さんを診にきていたが、日曜日は午後に2名入院して、さらに夜間に2名入院した。

 日中に入院したうちの1名は93歳女性で、数日前からの右季肋部痛の悪化と発熱で受診していた。日直の外科医(大学病院から)が診察して検査を行った結果、胆嚢結石・急性胆嚢炎と診断された。

 造影CTで、胆嚢はかなり腫脹している。胆嚢内の結石があった。総胆管も拡張して内部に結石が疑われた。炎症反応が上昇していたのおは当然として、何故か肝機能検査は正常域だった。

 年齢と状態から外科手術は難しそうだ。家族に、保存的な治療(抗菌薬投与)まででよければ当院で治療するが、もし外科手術まで希望する時は高次病院に紹介するので、そちらの先生と相談してほしいと伝えた。(多分保存的に経過をみるよう言われるだろう)

 保存的治療でいいというので、当院入院とした。急性胆嚢炎は本来外科だが、現在外科はほぼ一人で診療している。手術の適応がなければ内科で診ることにした。

 今日外科医から、この患者さんは外科で診るよ、と言われた。当院外科は手術は基本的にできなくなっていて、治療は保存的治療までになる。

 現在地域包括ケア病棟に入院している同じく93歳女性は、同様に胆嚢結石・急性胆嚢炎で入院した。外科手術は適応なしと判断され、内科の若い先生が診ていた(4月から他院に移った自治医科大学義務年限の先生)。

 最初ゾシンで開始して1~2週間発熱が続いた。ダメもとでメロペネムに変更して軽快していた(ほとんどカバー域が違わないと思うが)。

 今回はどうなるか。

 

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