晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
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『トレーニング デイ』 80点

2011-08-25 10:19:32 | (米国) 2000~09 

トレーニング デイ

2001年/アメリカ

2人の好演で見ごたえあるドラマになった

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆80点

アフリカ系アメリカ人の正義を演じ続けたデンゼル・ワシントンが初めて悪役に徹した刑事ドラマ。演じたのはロス警察の麻薬取締課のベテラン刑事で警官から昇格した新人刑事との体験指導の1日を描いている。
新人の頃は正義漢が溢れていたベテラン刑事・アロンソはこの仕事をこなすには、あくどいことをしなければ成し遂げられないと新人刑事ジェイクを諭す。「オオカミを倒せるのはオオカミだけ」という自論を唱え、協力者でもあった麻薬王ロジャー(スコット・グレン)を殺害するが、ジェイクはだんだんアロンソへの不信感が募ってゆく。
ロスのストリートギャングには縄張りがあって取り締まるには毒を盛って制す姿が赤裸々に描かれるが、社会批判というより2人の人間ドラマという展開。それだけに2人の存在感がこの作品の最重要な焦点。D.ワシントンはこれでオスカー(主演男優賞)を獲っただけあって最初からハイテンションでその迫力は最後まで衰えない大熱演。日頃正義漢溢れる法律家や刑事を演じていた彼をこの役に設定しただけで成功は約束されていた。まるで道を誤らせた複雑な社会が悪なのでは?と一瞬勘違いさせるほど。
対するE.ホークはナイーブで頼りなさげだが、中盤からはなかなか芯の強いところを見せ、正義を全うしようとする。新人ならではの苦悩・葛藤を乗り越えD.ワシントンと堂々張り合っている。よくある設定で中だるみはあるものの2人の熱演で最後まで楽しめた。



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