ベッドタイム・ストーリー
2008年/アメリカ
意外なキャスティングでディズニーらしいファンタジー
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 80点
音楽 75点
ディズニーがクリスマス・シーズンに合わせ製作費8千万ドルを投入したファミリー向けコメディ・タッチのファンタジー大作。
「ベッドタイム・ストーリー」とは子供を寝かしつけるため語って聴かせる物語のこと。これにはタブーがあって、子供に語らせること・自分を主人公にすること・ハッピー・エンドにしないことの3つだった。独り者の主人公が姉の留守中、子供たちに聴かせた物語が本当になるというファンタジーだが、タブーを全て破ってしまうことで物語が展開して行く。これを観たあと大人たちはどうストーリーを続ければいいのだろうと余計な心配をしてしまう。
キャスティングに意外性があって主人公のスキーターにディズニーとは一見無縁なアダム・サンドラー、その敵役ケンドルにシリアスなイメージのガイ・ピアースが扮し、ホテル経営の跡目争いをするのがとても新鮮だ。
ディズニーらしく中世の騎士モノ、西部劇、宇宙SFなどVFXを駆使した贅沢なファンタジーが続いて出てきて、底力を感じざるを得ない。日本でも中島哲也監督作品「パコと魔法の絵本」(08)があるが大人も子供も楽しめるような作品が欲しい。
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