晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『クリムゾン・タイド』 75点

2007-04-25 17:59:35 | (米国) 1980~99 

クリムゾン・タイド

1995年/アメリカ

ジーン・ハックマンが適役

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

「トップ・ガン」のドン・シンプソン、ジェリー・ブラックハイマー製作、トニー・スコット監督のサスペンス。デンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンがミサイル発射を巡り、潜水艦で対決する。
叩き上げのラムジー艦長(J・ハックマン)とエリート・ハンター副官(D・ワシントン)の対比は類型的ながら、なかなか迫力がある。馬の例えで人種問題をヤリトリするところは如何にも2人を代弁していて面白い。仇役のJ・ハックマンが、主役を食う程適役で印象に残る。
今見ると、良くも悪くも典型的なハリウッド映画らしいエンターテインメント。脚本にも参加したというクエンティン・タランティーノがカメオ出演していたのにビックリ!


『ヒトラー ~最期の12日間~』 80点

2007-04-25 11:57:05 | (欧州・アジア他) 2000~09




ヒトラー ~最期の12日間~


2004年/ドイツ






独裁者の意外な側面と、組織崩壊末期の現実を見る想い





プロフィール画像

shinakamさん


男性






総合★★★★☆
80



ストーリー

★★★★☆
80点




キャスト

★★★★☆
85点




演出

★★★★☆
85点




ビジュアル

★★★★☆
80点




音楽

★★★★☆
75点





’42秘書としてヒトラーの最期を見たトラウドゥル・ユンゲの手記をもとに、ベルント・アイヒンガー製作・脚本、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品。
犬にエサをやったり、女性や子供達に見せる普通の人と変らないところを見せたかと思うと、ベルリン崩壊と第三帝国滅亡を自覚しながらも、軍需大臣に檄を飛ばすヒトラー。地上の悲惨さをよそに、官邸内の人々がこれからの選択をどのようにするかが興味深い。ヒトラーの自殺に殉じるか、大儀名分を立てて生き延びようとするか、自暴自爆となってヤケ酒を煽るかサマザマ。
なかでもゲッペレス大臣一家が幼い子供まで巻き添えにして殉じるサマが痛々しい。夫妻には他の選択の余地が無かったのだ。
「ベルリン天使の詩」のブルーノ・ガンツが人間ヒトラーを演じ、56歳にしては老いが著しい独裁者の最期を再現、ドイツアカデミー賞主演男優賞を受賞した。
何より、この映画をドイツ人が作ったことに価値がある。そしてユンゲ本人が語ったコメント(若かったので真実を知らなかったでは済まされない)に今でも通用する重みがある。