プラダを着た悪魔
2006年/アメリカ
アン・ハサウェーはポストJ・ロバーツ
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 85点
ヴォーグの編集長アシスタントだったローレン・ワイズ・バーガーの原作をデヴィット・フランケル監督、メリル・ストリープ、アン・ハサウェーで映画化。
NY、パリを舞台に、華やかなファッション雑誌に働く女性達を描いて、お洒落な女性に必見の映画。ジャーナリスト志望のアンディ(A・ハサウェー)がNYに出て、トップファッション誌ランウェーのカリスマ編集長ミランダ(M・ストリープ)に仕え成長する物語。
この映画の魅力で欠かせないのは、2人のキャスティングと衣装(パトリシア・フィールド)音楽だが、これがズバリはまった。特にA・ハサウェーはこの作品をキッカケに大ブレークしそうで、ポストJ・ロバーツ。M・ストリープも、久々に明るく軽い役?をスキのない演技で健在振りを見せている。脇役ではShall we Dance?にも出ていたファッションディレクター役のスタンリー・トウッチが職人芸で存在感あり。話そのものより、豪華な雰囲気をヒロインとともに浸りたい働く女性にぴったり。
郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)
1942年/イタリア
ルキノ・ヴィスコンティのデビュー作
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 85点
ビジュアル 80点
音楽 75点
ジェームス・M・ケイン原作をルキノ・ヴィスコンティが監督が無許可で映画化したため原題は「妄想」で「郵便・・・」は邦題。ヴィスコンティの監督デビュー作でもある。ルノワールの助監督を務めていたヴィスコンティは、フランスのリアリズムの影響を受けていてこの作品はのちにネオリアリズムと呼ばれる。ファシズム体制下のもとオールロケを敢行して完成したが、ローマでは数日で上映禁止となって長い間再公開されなかったいわく付きのもの。
ジーノのマッシモ・ジロッティが安住を求めながら、心の安らぎを模索する役を好演。ジョヴァンナのクララ・カマライも目が印象的で、悲しい境遇から必死に幸せを求める女を健気に演じている。モノクロならではの光と影が随所に生きていて海辺のシーンなどメロドラマの原型を見た思い。サスペンス・ロマンのお手本映画だ。