嘆きのテレーズ
1952年/フランス
シモーネ・シニョレにぴったりなヒロイン
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 85点
キャスト 80点
演出 80点
ビジュアル 80点
音楽 80点
「天井桟敷の人々」のメルセル・カルネ監督・脚本でエミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」を映画化。ヴェニス映画祭の銀獅子賞受賞作品。
子供の頃から世話になった叔母が溺愛する息子と結婚したテレーズ(S・シニョレ)がヒロイン。その無表情ななかにも、何かを求めている彼女にどんどん引き込まれる。トラック運転手ロラン(ラフ・ヴァローネ)との出会いが、運命を激変させるが、悲劇を予感させる。案の定、短気で直情的な男でつくづく男運が悪い。
そんな薄幸な女性にS・シニョレがぴったり。この映画の魅力は終盤から、特にマルセル・カルネらしいお洒落なエンディング。