晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『嘆きのテレーズ』 80点

2006-12-05 18:16:19 | 外国映画 1946~59

嘆きのテレーズ

1952年/フランス

シモーネ・シニョレにぴったりなヒロイン

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆80点

「天井桟敷の人々」のメルセル・カルネ監督・脚本でエミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」を映画化。ヴェニス映画祭の銀獅子賞受賞作品。
子供の頃から世話になった叔母が溺愛する息子と結婚したテレーズ(S・シニョレ)がヒロイン。その無表情ななかにも、何かを求めている彼女にどんどん引き込まれる。トラック運転手ロラン(ラフ・ヴァローネ)との出会いが、運命を激変させるが、悲劇を予感させる。案の定、短気で直情的な男でつくづく男運が悪い。
そんな薄幸な女性にS・シニョレがぴったり。この映画の魅力は終盤から、特にマルセル・カルネらしいお洒落なエンディング。