晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』 75点

2006-12-03 11:56:16 | 日本映画 1980~99(昭和55~平成11) 

男はつらいよ 寅次郎心の旅路

1989年/日本

ウィーンの観光旅行でも変らない寅さん

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

初の海外ロケがウィーンという寅さん。相変わらず団体旅行が盛んな日本人をアテンダントするマドンナに竹下景子。
エリート・サラリーマンの柄本明が憧れのウィーンに舞い上がるのとは対照的に、お馴染みのスタイルでウィーンを歩く寅さんに、等身大の気取らない日本男児を投影描写していて面白い。バブル期の日本をこんな形で表現したこのシリーズが長続きする要因を再発見した。
山田監督好みの柄本明・イッセー尾形・笹野高史などが脇を固め、それぞれ見せ場を作っていたのも楽しい。「第三の男」の観覧車やオーソン・ウェルズの写真立て、影の挿入カットはファンならではの楽しみ。