ブラス!<ニュー・プリント版>
1996年/イギリス
感動のラスト・シーン
shinakamさん
男性
総合 85点
ストーリー 85点
キャスト 80点
演出 85点
ビジュアル 80点
音楽 90点
マーク・ハーマン監督・脚本による実在ブラスバンドをテーマにしたハートフル・ドラマ。廃鉱の町を背景にした人情ドラマで今年ヒットした邦画「フラガール」に似ている。
ヨークシャー地方の炭鉱の町グリムリーで、百年の伝統を誇るグライムソープ・コリアリー・バンド。廃鉱で失業寸前のメンバーが、揺れる気持ちのなか全英選手権を目指す。リーダーのダニー(ピート・ポスルスウェイト)とフィル(スティーヴ・トンプキンソン)の親子が何事も犠牲にして、全てバンドに賭けるさまが涙ぐましい。
「アランフェス協奏曲」「ダニーボーイ」「ウィリアムテル序曲」など全て実在バンドの吹き替え演奏が素晴らしく、指揮をするP・ポスルスウェイトが凄くサマになっている。
とくにコンクールでするスピーチはこの映画のコンセプト。「威風堂々」の演奏とともにラスト・シーンが感動的である。