晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『あるいは裏切りという名の犬』 85点

2006-12-27 11:16:54 | (欧州・アジア他) 2000~09

あるいは裏切りという名の犬

2004年/フランス

男の魅力をD・オトゥイユが演じた

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆90点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

パリ警視庁を舞台に2人の警視、レオ(ダニエル・オトゥイユ)とドニ(ジェラールド・パルデュー)のライバルを巡るサスペンス。オリヴィエ・マルシャル監督と共同脚本のドミニク・ロワゾーが警察経験があるだけに、フィクションでありながら本物の迫力を感じる。
ストーリーに無駄が無く冒頭から惹き込まれる。特に、街頭標識を盗んだバイクに乗った2人組のシーンが活きている。
妻子と仲間を愛しながらも仕事に危険をさらすレオと、仕事と出世が全てのドニの2人の立場が逆転するたびに物語の展開が興味が増して行く。D・オトゥイユが男の哀愁と人間味をたっぷり出していて、久し振り仏ノワール映画を見た思い。ジェラールド・パルデューは単なる悪役に留まらず男の悲哀を感じさせる存在感を魅せた。
2人のほか豪華キャストも魅力のひとつ。2人の上司ロベール長官にアンドレ・デュソリエ、レオを慕う元娼婦にミレーヌ・ドモンジョ、2人に愛されるレオの妻にヴァレリア・ゴリノ、レオの相棒エディにダニエル・デュヴァルなど数え上げたらキリがない。
ハリウッド・リメイクがロバート・デ・ニーロ、ジョージ・クルーニで決まっているが、どんなアレンジになるか?楽しみだ。