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晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

「かもめ食堂」(05・日) 80点

2013-12-23 08:10:10 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

 ・ 多忙な日常から、癒しの空間を与えてくれる。

     
 女性に人気がある作家でエッセイストである群ようこが書き下ろし、「バーバー吉野」で注目された新鋭・荻上直子の監督3作目。

 フィンランドの静かな港町・ヘルシンキにある日本食堂を、ひとりで経営するさちえ(小林聡美)。日本のソウル・フード(おにぎり)を始め食文化を丁寧に映し出している。おにぎりもコーヒーも他人が作って(煎れて)くれたほうが美味しいというのに納得させられる。

 異国で出会った3人の女性は訳ありのようだが、ここでの出会いで癒されて行く。日頃悩みを抱えている孤独な女性の共感が得られるような作品。

 共演のもたいまさこ、片桐はいりも独特の存在感を持った女優だが、今回は小林聡美の清潔な美しさが際立ってみえた。全てフィンランド・ロケの醸し出す、ゆっくりと時間が過ぎる雰囲気が画面から伝わってくる。

 「過去のない男」を始めとするカウリスマキ監督の常連俳優であるマルック・ベルトラが出演してるのもファンには堪らない魅力。彼が煎れた死ぬまでに一度飲みたいというコーヒーを飲んでみたくなる。

「歩いても歩いても」(07・日) 80点  

2013-12-20 08:18:10 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

 ・ さり気ない日常に、家族のリアリティがある。

     
 失業中の次男・良多(阿部寛)は妻・ゆかり(夏川結衣)と連れ子の息子と一緒に里帰りする。実家は元医者を廃業した父・恭平(原田芳雄)と母・とし子(樹希樹林)。母は姉・ちなみ(YOU)とともに料理に勤しむ。どこにでもある日常から始まるこの24時間ホーム・ドラマは一筋縄では行かない。この日は、15年前に死んだ長男の命日で、その死因も徐々に見えてくる。

 「幻の光」「誰も知らない」で欧州でも知られる是枝裕和監督の脚本・編集による家族劇。物語は、小津安二郎監督の「東京物語」を彷彿させるリアリティさと、向田邦子の女の凄さを見せるドラマを想い起こさせる。<さり気ない日常の会話と情景にドラマとリアリティがある>計算された是枝作品に仕上がった。

 出演者では、やっぱり樹希樹林が秀逸である。死んだ長男への想いを捨て切れずにいるが、子供達家族との接し方もしっかり心得ている。決してスキを見せまいとして言葉の橋橋に本音が出る。風呂場で入れ歯を洗うシーンは、彼女以外では思いつかない。老いと向き合いながら逞しく暮らす女を現代の母親像として描き出している。思い出の曲が「ブルーライト ヨコハマ」である所以も、女ならではの逸話である。

 注文を付けるとすればラストシーン。納まるところへ納まった感じがした。

「殯(もがり)の森」(07・日) 75点

2013-11-22 11:28:02 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

 ・ 日本人が持つ自然崇拝が評価された?

     
 旧家を改築したグループホーム「ほととぎす」に住むしげき(うだしげき)は、軽い認知症ながら33年前亡くした妻の想い出とともに静かに暮らしている。

 新入りの介護士・真千子(尾野真千子)は、自分の過失で子供を失い傷心がなかなか癒えない。2人の出会いがトキとともに打ち解け、<命とは?生きるとは?>について問いかけてくる。

 河瀬直美監督によるカンヌ・グランプリ(審査員特別賞)受賞作品。随所で圧倒的に美しい日本の風景を捉えた監督の視点は素晴らしい!それをベルギー人デヴィット・フランケのサウンドが丁寧に追って、風の根・鳥やカエルの声・水の流れなど心情とオーバーラップさせ相乗効果となっている。

 中盤から森に迷い込んだシークエンスが如何にも冗長で、編集に消化不足なのは否めないが、カンヌで高評価を得たのは日本人が持つ自然崇拝の風習を本作で感じたのでは?

 かなり観念的な映画で、好き嫌いがハッキリしそう。あいまいなエンディングと説明不足が気になった。

「博士の愛した数式」 80点

2013-10-04 10:46:31 | 日本映画 2000~09(平成12~21)
 ・ 小川洋子の世界を美しく映像化。

   
 小川洋子のベストセラーを「雨あがる」「阿弥陀堂だより」の小泉崇史監督が映像化。80分しか記憶が持たない数学博士(寺尾聰)の世界に触れた母子(深津絵里・斎藤隆成)の物語。

 博士が愛した難解な数式を、成人した息子(吉岡秀隆)が数式が如何に美しく愛に溢れているかを巧みに表現するとともに、美しい日本の風景を適宜織り込みながら人間愛溢れる作品に仕上げている。

 原作の持つ潔い・頑固・清明など、日本語の美しさを大切にしただけあって、いまどき珍しいゆったりとした流れで進んで行く。

 唯一のヤマ場は義姉(浅丘るり子)との過去を暗示するシークエンスが淡々とした流れに紛れて、インパクトに欠けてしまったのが惜しい。

「フラガール」(06・日) 80点

2013-09-16 10:34:57 | 日本映画 2000~09(平成12~21)
 ・昭和40年の世相を泣き笑いで描いた李相日。

  
 福島・いわきの炭鉱を舞台に、高度成長期に差しかかった昭和40年の世相を切りとった泣き笑いを李相日・監督、松雪泰子・主演で映画化した。

 常磐炭坑節しか知らない娘が、時代の流れに沿って何とか生き抜こうとする会社の意向で、フラダンスを仕事にする経緯を紀美子(蒼井優)平山まどか(松雪泰子)母千代(冨士純子)の3人を中心に描いて行く。

 何より、松雪・蒼井を始めとするダンサーたちの踊りに感動!後半は思わず涙ぐんでしまう。当初より海外進出を意識した作りはとても解り易い物語となった。その分、3人を取り囲む俳優陣が類型的になってしまったのは惜しい。

 アカデミー賞・外国語映画部門出品作品として海外に評価を問い好評だったが、受賞はならなかった。その後の李相日が目標としたのはこの受賞であろう。

 3.11以降再び脚光を浴びたフラガールたち。時代は変わってもこの映画は人々の記憶から離れることはないだろう。

「誰も知らない」(04・日) 85点

2013-09-01 07:49:42 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

 ・ 是枝作品からは目が離せない。

  
 実在事件をもとにシナリオを書いた是枝裕和監督の、目の付けどころに感心させられた。カンヌ映画祭で柳楽優弥が主演男優賞を受賞したことで一躍有名になったが、彼の存在がこの映画を成功させた要因であることを、世界の映画界が証明した。兄弟4人の自然な演技が一層この映画の結末に衝撃を与える。さらに母親のYOUが演技を感じさせず本物に見えるほどで、監督のキャスティング・演出力の素晴らしさを感じた。

 あとは、子供達をどう映像化するかだが、緻密なシナリオで自由にやらせたのでは?と思うほど自然である。自然光で撮ったような映像も併せ、まるでドキュメンタリーを見るような作品だ。

 これからも、是枝裕和からは目が離せない。

「ディア・ドクター」(09・日) 80点

2013-06-11 07:51:29 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

 ・心理描写をグレーゾーンで表した佳作。

 

 前作「ゆれる」(06)で一躍評判を呼んだ西川美和の長編2作目。直木賞候補に名乗りを挙げた「きのうの神様」を自身で脚色・監督している。

 人口1500人の神和田村は半数が高齢者。唯一の伊野医師が行方不明となって大騒ぎとなる。村人たちが神とも仏ともたよりにされていたのに、警察が捜査すると意外な事実が明らかになって行く。

 西川監督は四国で起きた<白タクの運転手が逮捕されて、老人たちが病院へ通えなくなったニュース>を知って僻地医療問題に関心を持ったという。若手女流という肩書抜きで最も期待されている監督のひとりだが、主人公・伊野に自身を投影しているという。置かれた環境でボールを打ち返しているうちに、周りの評価がドンドン高まって重荷になってしまうことらしい。
 本物と偽物、シロとクロの区別は一概にはいえないというグレーゾーンが大勢を占めている現実社会。徹底取材をもとにしたリアルなストーリーを背景に、人間の持つ可笑しさや愛おしさを的確に表現。心理描写をグレーゾーンで表した佳作である。

 キャスティングがとても絶妙。主演した笑福亭鶴瓶は、演技不足をTVで見せる人懐っこい笑顔を見事に活かし得体のしれない不思議な人物像を作り上げている。
 研修医役の瑛太は、今どきのボンボンで素直な若者を等身大で好演していて、2人のコンビネーションがドラマの核となっている。

 いつ観ても達者な看護師役・余貴美子、薬品会社の営業マン・香川照之が脇をしっかりと支え、ベテラン八千草薫(かづ子)と井川遥か(りつ子)の親子も後半のキーとなって澱みない。出番は少ないが村長・笹野高史、大病院の医師・中村勘三郎も印象に残る。

 撮影の柳島克己、照明の尾下栄治、編集の宮島竜治など一流スタッフが何気ない日常生活を切りとった映像はリアルな雰囲気を醸し出している。独り暮らしのかづ子の台所はセットとは思えないほど臨場感たっぷり。伊野と2人でTVの野球中継を見たり、カセットで古典落語(馬生の「親子酒」や志ん生の「たちきり」)を聴くシーンなどは、筆者が若い頃の体験と重なってしまう。
 若い人にはゆっくりした流れが物足りないと思うかもしれないが、何気ない会話でその<人となり>が巧みに織り込まれている。観客の想像を膨らませて行く手法は、この監督独特の特長であろう。

 主人公を愛するあまり?ラスト・シーンを書き加えたようだが、なくても良かったような気がする。

「かあちゃん」(01・日) 80点

2013-06-08 16:52:49 | 日本映画 2000~09(平成12~21)

 ・古典落語の雰囲気を映像化した市川崑の人情時代劇。

  

 山本周五郎の小説を愛妻・和田夏十が脚本化した人情時代劇。かつて’58年(昭和33年)に西山正輝監督、沢村貞子・林成年主演で映画化されたが、和田には不本意だったようで夫の監督で再映画化を企画していた。愛妻の死後18年を経て竹山洋の筆を入れ実現した。

 天保末期、江戸の貧乏長屋に住む5人の子供を持つ、おかつ(岸恵子)一家。けちんぼ家族と陰口を叩かれるには理由があった。金をこっそり貯めているのを小耳に挟んだ勇吉(原田龍二)は、夜中こっそり忍び込むが、針仕事をしていたおかつに見つかってしまう。

 市川監督は、古典落語の表現手法を映像化したようで、落語がもっている独特の雰囲気を人物描写やカット割りに取り入れている。台詞まわしも敢えて棒読みで感情表現もストレート。筆者が子供の頃から慣れ親しんでいたラジオから流れる古今亭志ん生の語り口を思わせる。

 色調は独自の銀残し(シルバー・カラー)で西岡善信の長屋のセット、五十畑幸勇のカメラは固定カメラで横一列の平面撮りや俯瞰撮影で江戸の貧乏長屋の情緒たっぷり。思わず嬉しくなるような映像のオンパレードだ。

 主演のおかつを演じたのが市川監督お気に入りの岸恵子。裏長屋のおかみさんとはオヨソ雰囲気が違うのに、なぜか一家を支える凛としたしっかり者で困っている人は放っておけない人情家を見事にこなしていたのは流石だ。この年の日本アカデミー賞主演女優賞を獲得している。
 勇吉を演じた原田龍二は、親に捨てられた孤児の割には品が良すぎるが、人情話にはもってこいのイイひとでキャスティングされたのだろう。
 日頃からキャスティングが演出の7割を占めるという市川監督。うじきつよしの長男・市太、大工の熊五郎・石倉三郎、大家の小沢昭一など成程と思わせる人選である。一家を誹謗中傷する四人組(中村梅雀・春風亭柳昇・コロッケ・江戸家子猫)などは絶妙のバランスで舞台や連続時代劇で何度も観てみたいと思わせるほど。
 さらに同心に音楽も担当した宇崎竜童、易者に常田富士男、源さんに尾藤イサオなど適役を配し万全の態勢だった。

 いまどきこんな善意の固まりのような人々は古典落語や講談・浪曲以外お目に掛かれそうもないが、晩年の市川監督が愛妻への鎮魂とともに、<人の善意ほど尊いものはない>という時代へのメッセージだったかもしれない。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07・日) 75点

2013-05-17 17:17:19 | 日本映画 2000~09(平成12~21)
・普遍的な母と息子の物語に日本の原点を観た。

 

 第3回本屋大賞を受賞したリリー・フランキーのベストセラーをオダギリ・ジョー、樹木希林主演で映画化、この年の日本アカデミー賞作品賞など5部門を受賞した。「ALLWEYS 三丁目の夕日」以来、昭和の高度成長期を懐かしむ映画がヒットしているが、少し時代がズレルが本作もそのひとつ。

 筑豊の炭鉱で育った幼少時代から、最愛の母を東京タワーの傍の病院で看取るまでの、ボクとオカンを取り巻く人々との触れ合いを優しく温かく描いている。筆者は東京育ちだが、病院の窓から東京タワーの夜景が輝くバックにボクのナレーションで始まるこのドラマは、故郷から上京して暮らすヒトにとって、どこか自分と重なり合うようなシーンがあってまるで自分のドラマを観るような想いだろう。

 貧しかった少年時代、ボクの記憶を辿りながら心象風景として活力に満ちた昭和の日常が積み重ねられてゆく。若かったオカンは、自分の居場所を失い自堕落なオトンと別れ、別々の暮らしが始まる。母一人子一人の生活が15歳まで続けば典型的なマザコンになるのは自明の理。トキドキ会うオトンとは何処か他人行儀になる。こんな家族を取り巻く親戚や友達とのエピソードが淡々と語られる手法は、原作の雰囲気を壊さないような松岡錠司の演出と松尾スズキの脚本によるもので、普遍的な母と子の物語を過度に盛り上げることなく好感が持てる。絶妙な間でフェードアウトを多用するのは情感を誘う工夫が窺える。

 主演のオダギリ・ジョーは、極ふつうの男を演じるには清潔感があって個性的だが、何処か頼りなくナイーヴなボクに成りきって好演だった。若いころのオカンに内田也哉子・年を経てのオカンを樹木希林の実の親子が演じている。映画初出演の内田は出番も多く、大変だったと思うが天性のセンスで無難に若い母をこなしていた。樹木希林には言うこともないぐらい今や日本の母の代表女優である。自然に演じることの難しさを実感させない巧さはピカイチだ。今社会問題になっている「オレオレ詐欺」に最も掛かり易い息子への無償の愛をそこかしこに感じる。上京する時の寂寥感と息子と暮らせる高揚感を感じるシーンは最高の見せ場だった。

 オトンの小林薫は若いときから晩年まで独りで演じていたが、実年齢より若く見え老け役がいまひとつに見えたのが不思議。リアップで毛がフサフサしたという台詞が取ってつけたように若い。恋人役の松たか子は手堅く、こんな美人で良い人なら別れたくないと思ってしまいそう。

 映画の出来とは無縁だが、豪華ゲストで脇を固めた競演者たち。役名もつかないチョイ役に小泉今日子、柄本明、板尾創路、宮崎あおい、松田美由紀、寺島進など数えきれないほどの顔ぶれだった。

 晩年の2人とその周りの人々が皆イイ人ばかりなのと、オカンの苦しむ姿を延々と描写するなどクライマックスへの意図が見え隠れするが、根底に流れる家族の絆や友情の素晴らしさなど人間愛に満ちた青春映画であった。
 

「僕らのワンダフルデイズ」(09・日) 70点

2013-05-16 15:03:22 | 日本映画 2000~09(平成12~21)
 ・定番ながら中高年への応援歌

 親父バンドという言葉が流行った頃の中高年への応援歌として「全国ナイスミドル音楽祭」が生まれたが、この音楽祭を目指したグループの涙と笑いの人生賛歌。定番ながら楽しめた。

 食品会社の平凡なサラリーマン藤岡徹(竹中直人)は胆のうの手術を受け退院する際、主治医の余命半年という話を偶然立ち聞きし、すっかり落ち込んでしまう。息子の文化祭でバンドを聴いたのがキッカケで、高校時代の仲間と組んだ「シーラカンス」の再結成に想いを託そうと躍起になる。

 「シーラカンス」はヴォーカルが竹中直人、エリート広告代理店部長の宅麻伸がギター、赤字不動産やの斉藤暁がキーボード、母親が認知症で悩む酒屋の段田安則がベースというバンド構成。流石にこれでは心もとないので、それにNY在住の弁護士・アキラの代りに謎の金持ちドラマーとして稲垣潤一が加わる。

 余命半年というのに藤岡の家族(妻や娘と息子)は何故か平常だが、トキドキ妻(浅田美代子)が涙を流したり、ため息をつくのをのぞき見して益々末期ガンであることを疑わない徹。ところが妻の涙はアクビのせいで、ため息はサービス券の期限切れだった。
 
 竹中主演の人情ドラマは大いなる勘違いからスタートし、コミカルななかにそれぞれの事情を抱えた仲間たちとバンドに打ち込む必死さが中高年の共感を誘う。相変わらずのオーバーな熱い演技全開の竹中が適役を得てイキイキと演じている。楽器経験のない宅麻と段田も頑張って吹き替えなしで2曲披露するが、猛特訓とドラムの助けもあってなかなかの出来。奥田民生の作った「僕らの旅」と「ドキドキしよう」が青春時代を懐かしむ親父バンドらしい曲なのも好印象。

 女優陣では妻の浅田と娘の貫地谷しほりが自然な演技で脇を支え、宅麻の妻役・紺野美沙子も如何にも山の手の奥様風。男優では稲垣潤一の<つらいときほど笑っていないと、幸せが逃げて行く>という台詞が印象的。無表情な台詞が掴みどころのない金持ちの息子らしい演出によるものだろうが、少し無理があったかも。

 ほかでは若手の柏原収史と塚本高史が楽器経験を生かし役割を果たしていた。「全国ナイスミドル音楽祭」の審査委員長を務めた宇崎竜童や賀来千香子がゲスト出演しているのは頷けるが、娘の婚約者が田中卓志なのはあまり笑いを獲れない。

 偶然主治医が一緒だったり、コンサート当日のハラハラ・ドキドキがあったり、結婚式で後日談があったりベタなストーリーがハナに付く向きもあるが、若いころ楽器をやった経験が蘇って元気を貰えた。まさに<音は記憶に残る>=音楽の持つエネルギーの素晴らしさを実感した。