先日の代表質問の動画が公開されましたので、ご参考まで。
よろしければ、ご覧下さい♪
↓
西宮市議会 議会中継 - 発言内容 (discussvision.net)
さて本題、上にあげた代表質問のご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。
■■■■■
【質問】
財政状況改善に向けた取組の具体策と効果についてです。
「財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠として個別の取組と概ねの効果額をお示しした」とのことですが、先日の総務常任委員会における質疑の結果、ふるさと納税の増収分は見込んでいるが年々拡大している市税の流出分は見込んでいない等、収入の拡大は可能性のあるものは全てと言っていいくらい見込んでいながら、支出の拡大は無視している面が多いことが明らかになりました。
また市は年間4.4億円の支出拡大となるとしている人事院勧告に基づいた昇給を計画していますが、この分も計画には見込まれていません。
「目標年度である令和11年度以降には年40億円以上の改善により収支均衡が図られるよう取り組んでまいります」とのことでしたが、そもそも年40億円は収支を均衡させるために必ず達成しなければならないものであり、目標とするべきものではありません。
また今般、明らかになった財政の危機的状況は「早ければ再来年度には予算が組めなくなるかもしれない」という、短期間で基金が枯渇する危険性を念頭に置いたものです。
長期的な収支均衡の重要性はもちろんですが、例え一時的なものであっても、収入の拡大と支出の削減が欠かせないことは言うまでもありません。
この点についての見解と、具体策についてお聞かせ下さい。
↓
【答弁】
「短期間で基金が枯渇する危険性を考えると、例え一時的なものであっても収入の拡大と支出の削減が欠かせない」とのご指摘については、市としても同じ考えで、抜本的な収支改善が図られるまで、予算編成が可能な財政基金の残高を確保することが重要と考えております。
歳出においては、短期間での大幅な削減を見込むことは厳しいものの、数年後の改善に向けて足掛かりになるものに着手しながら、当面の効果額を生み出していきたいと考えております。
また歳入においては、一時的な収入にはなりますが、未利用地の積極的な売却等によって財源の確保を図っていきたいと考えております。
このような取組により、財政基金の残高を一定確保しながら、目標年度の収支均衡を目指してまいります。
↓
【意見要望】
「抜本的な収支改善が図られるまで、予算編成が可能な財政基金の残高を確保することが重要と考えております」とのことで、認識自体は共有できていると確認しました。
一方で、こちらについても現状認識の甘さに危惧を持っています。
そもそも今般、明らかになった財政危機は、昨年度の決算特別委員会で「早ければ令和7年度予算を編成できなくなるかもしれない」との答弁があったことに端を発しており、ごく近い未来に起こりうることです。
「歳出においては、短期間での大幅な削減を見込むことは厳しいものの、数年後の改善に向けて足掛かりになるものに着手しながら、当面の効果額を生み出していきたいと考えております」との答弁でしたが、これは、きわめて悠長な考えではないのでしょうか。
歳入の大幅な増が期待できない以上、歳出の削減がなければ、いずれ必ず、予算が組めないという事態は起こるでしょう。
そうならないよう、短期間での歳出削減に資する取組をこそ進めるべきですし、それが出来ないのであれば、歳出の大幅な増大に繋がる取組は、断じて行うべきではありません。
この点、強く指摘しておきます。
■■■■■
今議会、市からは市職員の給料を上げる内容の条例・議案が上がってきています。
でも、こんな財政状況の中で、ほんまに給料あげていいんですか???と。
ここらへんの話については、また別途、詳しく内容をご紹介しようと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
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民間はこの30年ほぼ昇給なしです。
収入が順調であるなら、今のムードの賃上げもよろしいでしょうが、財務均衡の具体的な方策も、まだ立てることができない状態でコストアップは、放漫経営のそしりを免れません。しかも、赤字の大きな原因は、同規模市にくらべて高すぎる人件費と市長も認めているわけですから、賃上げをしたいなら、ここに市民に納得のいく説明責任があるのではないでしょうか。
先日の市の説明で、「経費の削減、人件費の「抑制」」という表現に、なにか企んでいるような気がするのは、気のせいでしょうか?
先日(2月15日)市に対して、「財務構造改善計画はだれが責任を負って果たすのですか?できなかったら、どうするのですか?できずに将来住民税を引き上げることは絶対ないですか?」と質問を、再度おこないましたが、その質問に対する回答は今のところありません。
(要約)「財務構造改善計画の取組については、市運営の責任者である市長のリーダーシップのもと、職員一丸となって取り組みを進めるているところです。・・・目標を定め、経常的な歳入増、歳出減の取組を進める・・、この取組項目の中には住民税のことは取り上げておりません。」
「リーダーシップ」「取組を進めている」「この項目・・住民税は取り上げていません(別件で増税を取り上げます、にも聞こえる)」の単語文章にひっかります。
市長の責任において必ずやり遂げるべく」「住民税による補填は行わない所存です」の回答でないところが、本気度を疑ってしまいます。少し意地悪で厳しい見方でしょうか?
必ずしも、公務員がのんきとは言えないとも思いますが、この状況で全ての職員の給料を上げることには、強い違和感を持っています。
民間でも、少なくとも一部においては賃上げの気運が高まっていると報道等されており、この空気が広がり、具体的な処遇改善が幅広く行われていくことを強く願います。
>壺屋一丁目様
とりわけ、
●見込みの弱い収入計上と、可能性のある支出の不計上はするべきでない
●財務均衡の具体的方策もない状態でコストアップは、放漫経営のそしりを免れない
→賃上げをしたいなら、市民に納得のいく説明責任がある
というご意見に、強く賛同します。
本気度を疑ってしまう...というご意見も、私なりに、よくよく理解できます。
非常に残念なことですが。
貴重なご意見を頂戴したことに感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。