本日、理事を務める渋谷教育振興財団の奨学生選考会がありました。
この財団は、亡くなった祖父が生前私財を投じて設立したものであり、
現在の主な事業は、
〇大学生への奨学金の支給
〇「西宮市 中学生の主張大会」への後援
の二つです。
奨学金は一人当たり年額20万円を4年間の在学中、支給。
年度によって変動はありますが、概ね各学年3~4人程度が
対象となっています。
この事業は祖父の
「自分は勉強したかったけど、家庭の経済的な事情から進学できなかった。
こうした思いを抱く人たちを少しでも減らしたい。」
という思いから始まり、続けられています。
もちろん、これからも。
私は、祖父がこのような思いから、私財を投じて財団を設立したことを
誇りに思っていますし、祖父を心から尊敬しています。
だから年一度やってくる、この選考会の日は、
私にとって、とても重要な日なのです。
制度のそもそもの趣旨から、応募してくる学生さん達の多くは、
成績優秀であるにも関わらず、家庭の経済状況が厳しく、
進学が困難な方がほとんどです。
本来なら応募者全員に支給したいくらいですが、
財政上の制約から、それは不可能であり、応募者のうち数名を
選ぶことになります。
今回は応募者14名から4名を選ぶことになりました。
毎回しみじみと思うことは、
限定された情報の中から結論を出さねばならないということの
難しさと辛さです。
でも、すべての人を救うことなんてできない以上、
結論は出さざるを得ない。
そう思うようにしています。
奨学生となった学生さんには、
同じように応募したにも関わらず、
奨学金を受けることができない人が大勢いることに
思いをはせて欲しい、その上で精一杯学生生活を頑張ってほしい。
そう思っています。
そして設立者の孫としては、祖父の思いに少しでも心をはせてもらえるなら
これほど、ありがたいことはないとも思っています。
そして残念ながら縁がなかった方にも、
力を落とさず、頑張って頂きたい。
そう思っています。
自分が健康で、家族とともに、こうして楽しく暮らせていけることは
本当にありがたいことだと思います。
この気持ちを、いつか私も、返さねばなりませんね。
いろんな形で頑張ります。
仕事とは直接関係のない話で失礼しました。
それでは今日はこのへんで。