遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

ミラノの太陽、シチリアの月

2021年08月06日 11時00分56秒 | 読書

      ミラノの太陽、シチリアの月    内田洋子(著)2012年11月発行

  著者の作品、読んだことがあるような気もするするけど、、、初読かなあ?。

  ここ2年間、世界中コロナ禍で海外旅行が出来なくなり、今後も当分は無理だろうな〜、、、

  と諦め、仕方なく海外旅コーナーの書棚前でウロウロしていたら、偶然目についたので、

  なんとなく読み始めたのですが、なんと!ぐいぐい引き込まれる魅力的なエッセイ集でした。

  著者は、イタリアと日本をつなぐ通信社を起こし、ミラノに住みイタリア在住30年、

  随筆を多数著しており、エッセイスト・クラブ賞など受賞している作家でした。

  「イタリア」というと、歴史好きな母としてはまずは「塩野七生」、次に「須賀敦子」・・・

  でしたが、彼女たちとは違うイタリアの雰囲気が醸し出されているエッセイは、どれも

  味わい深く、とても素敵です。

  このエッセイを通して、イタリアの街や村に暮らす人々の生の声や姿が、まるで実際に

  見えてくるかのような感覚にさせられます。

  それはきっと、著者自身の人間としての魅力やコミニュケーション力により自然に

  導き出されてくるものなのでしょう。

  観光旅行では知ることの出来ない、イタリアの地域により違う自然の魅力、イタリア人の性格、

  家族の愛情、芸術や食の魅力、、、直接各地に赴き、暮らし、現地の人々と隔たりなく関わる

  なかから知り得る諸々の事情、深い魅力が満載、素敵な大人のエッセイ。

  すぐに、他の作品も読みたくなりました。

     わがまま母

  以下、小学館の案内文を転記

 イタリアの驚嘆すべき人生の数々。全10話
 2011年に『ジーノの家』(文藝春秋)で第五十九回日本エッセイスト・クラブ賞、

 第二十七回講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の授賞第一作、待望の文庫化。
 イタリアに30年以上生活し、旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、

 風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った深く滋味のある随筆集。
 いずれも著者が体験した事実をもとに巧みな筆致で1話ごとに驚くような結末が読者を待ち受ける。
 

 カフェで知り合った大学教授から自宅を半分にするから買わないかと誘われる『ミラノで買った箱』。

 リグリア地方の田舎駅の駅員を襲った悲劇の事故と温情のドラマ『鉄道員オズワルド』。

 たまたま知り合った青年の結婚式に招かれて彼の郷里のシチリア島に渡ってみると想像も

 できなかった光景に遭遇する『シチリアの月と花嫁』。

 冬の海辺のホテルで出会った老いたロシア皇女が語った波乱の人生『ロシア皇女とバレエダンサー』

 ほか全10話。。

 

 

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