無限角形
1001の砂漠の断章
コラム・マッキャン(著)2023年4月発行
心穏やかなままに、静かな感動が全身に染み渡ってくる感覚が不思議。
かくも残酷で、悲劇的、絶望に溢れる現実を描いているにも関わらず、、、。
翻訳本で、700頁近い長編、しかも内容が濃く、気が重くなるのではないか?と
不安混じりで読み始めるも、杞憂でした。
文章の表現、構成、全てが美しく、根底に流れる独特の情緒に、驚きと感動。
ただ、未だに、日々でガザで繰り返される悲劇を知り絶望を覚えて、
つい思考停止に陥りがちな自分がいることも現実です。
個人的に今は時間がなく、ゆっくり小説として味わうことは出来なかったが、
機会を改め、じっくり読んでみたいと思った一冊。
念の為、内容は、出版社の案内文と素晴らしい訳者あとがきの一部を転記しておきます。
わがまま母
以下、hayakawa books & magazines より一部抜粋
早川書房から、5月1日に『世界を回せ』で全米図書賞を受賞したアイルランドの作家コラム・マッキャンの最新作『無限角形 1001の砂漠の断章』を刊行いたしました。実話に基づき、1001の短い章からなる斬新な形式をとり、写真がちりばめられている、実験的な本作。翻訳を担当された法政大学教授・栩木玲子氏による「訳者あとがき」を公開いたします。