昨日、おとといと、日本スクールソーシャルワーク協会の冬季研修会・専門講座があって、東京出張していました。一応、東京のホテルでもプリキュアは見たのですが…。もう一度、今朝、あらためて録画で見直しました。そこで、録画で見た昨日のプリキュアのこと、今のうちにコメントを書いておきます。
昨日は新シリーズ・スタートゥインクルプリキュアが始まって2回目の放送日でした。私が見たところ、昨日の放送分は2人目のプリキュア・キュアミルキーが登場するとともに、今年のプリキュアの物語の大枠をまずは示す回だったと思います。以下、2つに分けてコメントをします。
○キュアミルキー(=ララちゃん)について
今回から登場したキュアミルキーですが、先週、ロケットで宇宙からやってきたララちゃんです。そのロケットが故障して、同行していたフワとプルンスという妖精とともに、地球に不時着してしまいました。
ララちゃんは地球年齢でいうと13歳(=なので今までのプリキュアと同世代の扱いですね)。ただし、ララちゃんの暮らす惑星サマーンでは、13歳というと立派な「おとな」として扱われて、いろんなことに責任を持たなきゃいけないそうです。あと、ララちゃんからは触覚がでていて、ここから電流が流れます。その触角をさわるのがあいさつだったり、プリキュアに変身したときはその触角から電撃を飛ばすかたちで敵を倒します。
そうそう、ララちゃんの生きている世界では、「宇宙法」という法律で、他の星と交流のない星で人に姿を見られたら、100年間、宇宙旅行が禁止されるそうで・・・。なのでララちゃん、今回はひかるちゃん(=キュアスター)の家に行くとき、誰かに見つからないようにしていました。
とはいえ、街が一望できる丘の上(天文台がある場所ですが)で、天文台のおじいさんに声をかけられたりもしていたんですけどね、ララちゃん。そのときはことばが伝わらないので「外国の子ども?」と思われていましたね。
さて、このララちゃんですが、何か困りごとがあるたびに、ロケットのAIに相談します。そのAIが過去の記録データを参照して言ってくれることを手がかりに、ララちゃん、自分の行動を決めています。
そこでララちゃん、自分はひかるちゃんのようにプリキュアになれるかどうか、「その確率は?」とAIに問いかけたら…。まぁ、絶望的な数字がでました。でも、ひかるちゃんがプリキュアになれるかどうかの確率も、全く同じ数字でした。
また、このララちゃん、何かと決めつけがきつい感じですね。ロケットを自分で修理しようとしているララちゃんを気遣って、ひかるちゃんがおにぎり持ってくるんですが…。最初は「こんな石みたいなもの食えない」ってことを言って、自分の持ってきた宇宙食のグミを食べようとしました(=このグミは、どうやら今年のプリキュアのお菓子として売られるようです。CMがさっそく流れてました)。でも、「そういう決めつけはよくないよ」とララちゃんに言われ、一口、おにぎりを食べてみたら、これがすごくおいしくて…。
そう、この「決めつけはよくないよ」というセリフが、今回、後半のお話の伏線になっています。
実際、今回もノットレイダーのカッパードという敵が仲間を連れて現れ、フワをつかまえようとします。ひかるちゃんがキュアスターに変身して敵とたたかっているあいだ、ララちゃんがフワを抱いて逃げようとします。そんなララちゃんにカッパードたちが追いついたとき、キュアスターはララちゃんにプリキュアになるようすすめます。でも、ララちゃんが確率が…みたいなことを言いかけたとき、もう一度「きめつけはよくない」とか、「そんな確率は今までのこと」「大事なのはララちゃんがプリキュアになりたいかどうか」みたいなことをキュアスターに言われて…。それで、あらためて自分もプリキュアに変身したいと強く願ったときに、ララちゃんはキュアミルキーに変身することができました。
というような次第で、今回は「決めつけはよくないよ」というセリフが話をつくった感じでしたね。
○今年の物語の大枠について
今度は今年の物語の大枠ですが。どうやらフワとプルンスは、宇宙のはるかかなたにあるスターパレスというところで、12星座のプリンセスといっしょに暮らしていたようです。
ところがそのスターパレスにノットレイダーたちが攻撃をしかけてきた。そこで12星座のプリンセスたちがフワとプルンスを逃がして、伝説の戦士プリキュアを見つけて、プリキュアとともに宇宙を守るように…という話をした様子です。また、ララちゃんはこのフワとプルンスを守るために、ロケットで宇宙に出てきたようですね。
そして、その12星座のプリンセスたちはなんとかスターパレスを守ったものの…宇宙のあちこちに散ってしまったとか。ということで、これからプリキュアたちは、12星座のプリンセスたちを1年間かけて探していくことになりますね。
それから、ひかるちゃんの暮らす家のこと。今回、ひかるちゃんの部屋にララちゃんを連れていくのですが、そこで頑固で口やかましいおじいさんがでてきます。前回から祖父母と母親はでてくるのですが、ひかるちゃんの父親はでてきません。また、宇宙に関する本だらけの今のひかるちゃんの部屋は、もとは父親の書斎だったといいます。ひかるちゃんの父親にいったい、何があったんですかね? これも今後、謎解きが必要になってきます。
ほかにも、カッパードは今回、池につかって水分補給をしていたのですが(=なにしろ姿かたちが河童なので)、そのときに誰かと話をしていました。その声は女性だったのですが…。それはカッパードの仲間なのか上司なのか。敵の組織がどうなっているのか、これも今後知りたいところです。
そして、ララちゃん=キュアミルキーをあえて宇宙人(異星人)に設定したということ。これがどういう意味なのか、というところですね。どうも「異文化理解」が今回のプリキュアのテーマなのかな…と思ったりもしています。ただ、その「異文化」をどこか特定の国や地域の人びとで描くのではなくて、あえて異星人と設定して、アニメ制作陣が自由にいろんな想像ができるようにしたのではないかと。このあたりも今後、どんなかたちで異星人の世界を描いていくのか、興味深いところだなぁ…なんて思っています。
ちなみに、ララちゃんの育った星では13歳は「おとな」で「責任ある行動」が求められるという話をするのも、今までのプリキュアではなかった展開ですね。ただ、幼さ満開みたいなひかるちゃんと、「おとな」であらねば…というララちゃんとが、はたしてどこからうまく関係をつくることができるのか。次週予告ではさっそく2人はケンカするみたいですし…。そういう面でも、今後の2人の関係に注目です。もしかしたら3人目、4人目のプリキュアが、2人のケンカの止め役みたいに入ってくるのかもしれませんしね。
ということで、昨日のプリキュアへのコメントでした。