できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

人と人との関係を紡ぎながら、自分の本を売っていくということ

2017-08-07 00:34:48 | 本と雑誌

引き続き、拙著『新しい学校事故・事件学』のご購入よろしくお願いします。

拙著『新しい学校事故・事件学』(子どもの風出版会)が出版されて、もうすぐ5か月になります。(上記、太い赤字部分をクリックすると、アマゾンへのリンクがひらきます。そこからネット注文して、本を入手することが可能です)

さて、この本について、たとえば人々の危機感や不安感に訴えるような刺激的なタイトルをつけたり、あるいは、人々の感情を煽るようにマスメディアやSNSなどで宣伝をするようなことは、私、できるだけ避けてきました。

もちろん、世の中には学校での子どもの事故・事件について、そういうタイトルのつけ方をしたり、そういう売り込み方をしているような本があることも、私は知っております。また、その方が「すぐに売れるかもしれないな」とも思ったりもしています。

でも、私、なんかそういうのが、嫌なんですよね。

もともとこの本は、出版社の方と、「お子さんの事故のことで悩んでおられる方が、近隣の公共図書館でふと、この本のことが目にとまって、読んでもらえたらいいな、という感覚で」つくったもの。

だから、学校での事故・事件でお子さんが深く傷ついたり、亡くなったりした方に、静かに、しみいるように・・・という言葉を選んで、自分としてはこの本を書いたつもりです。

また、そういう方々と向き合う立場にある学校・教育行政の関係者、さらには第三者調査委員会にかかわる研究者・専門職にも、静かに、それぞれの立場でできることを考えてほしいというつもりで、自分としてはこの本を書いたつもりです。

そして、本のなかででてくる「ハの字」図やAB図のような相互不信、対立の構図が緩和されて、少しでも「亡くなった子どもや深く傷ついた子ども、そして、これから学校に通う子ども」を真ん中に据えて、人々の関係を修復して、学校というコミュニティが再建されていくように・・・と。そういうことを願って、この本を書きました。

なので、あまりショッキングなタイトルをつけたり、人々の不安感や不信感を煽ってしまうようなSNSやマスメディアでの情報発信をしたり・・・というのは、自分の本の売り方としては「まちがっているな」という感覚を、どうしても私は抱いてしまいます。

そのかわりに・・・。

この本をほんとうに必要としている人々のところへ、自分が直接、お届けする。たとえば自分が講師として招かれた学習会・研修会の場で、本の紹介を兼ねた話をしながら、5冊、10冊と売っていく。

あるいは、すでにこの本を何らかの形で手にされた方から、「これ、よかったよ」といって、人づてに本が届いたり、新規購入が続いたりする。

そんな感じで、この本を売っていくということが、誰かと誰かの関係を紡いでいくことと重なっていくような、そういうスタイルが向いているんだなと、私、最近思うようになりました。

なので・・・。この本に関心のある方が数人集まって学習会をしたいとか、あるいは、この本の内容をもとに講演会や学習会・研修を行いたいとか、そういう依頼があれば、できる限り引き受けていきたいなと、あらためて思っております。

それはもちろん、自分の仕事の負担を増やす事にもつながっていくわけではありますが・・・。


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今日(8月6日)のプリキュアの話です。

2017-08-06 09:29:54 | プリキュア話

おはようございます。日曜日ですので、今朝のプリキュアの感想等々を書いておきます。

さて、関西圏では高校野球中継のために、来週のプリキュアの放送はお休みです。そのために他地域での8月20日に関西圏では13日分の放送を、20日分を24日(木)の午前中に放送することになります。高校野球の雨天順延などスケジュール変更次第では、またまた変更もありえます。なので・・・。毎年8月分のプリキュアは、2~3回、少々放送回が入れ替わっても本編に大きく影響のないような、そういう内容で番組がつくられていますね。

また、毎年夏休みのプリキュアは、どこかで海水浴に行ったり、山でキャンプをしたり・・・という回と、夏祭り的なイベントの回が入っている気がします。今回のプリキュアも、そういう回。きら星シエル=キュアパルフェが入って6人になったプリキュアたちが、みんなでいっしょに海に行くという、そういう回でした。ちなみに次回は、予告を見る限り、あおい=キュアジェラートがロックバンドのライブを開くという物語の様子。なので、少々順番がずれても本編には影響がなさそうです。

それで今回のお話ですが。海に遊びに行ったプリキュアたちは、自分たちのためたキラキラルをつかって浮き輪をつくり、それを普段スイーツづくりをしているお店・キラパティにくっつけて、海の上で思いっきり遊びます。遊び疲れて寝ているうちにキラパティは流され、無人島へ。もう一度おいしいスイーツをつくってキラキラルをためないと戻れないことに気付いたプリキュアたちは、島の食材を使ってスイーツをつくることを考えます。

そのスイーツの材料を探しているうちに、シエルはかつて自分たちが倒した敵・ビブリーに出会います。ビブリーはひとりでさみしそうにしていて、闇のキラキラルのパワーがないからノワールさまのもとに戻れない様子。どうやらビブリーはもともと、ひとりぼっちでさみしい気持ちでいるところにノワールに出会い、闇のキラキラルの力とともに、その闇の力で巨大化する人形・イルを渡されたようです。

そんなビブリーに、シエルは自分たちのつくったかき氷を食べさせようとします。ビブリーはそれをイルに食べさせ、闇のキラキラルで充満したイルは巨大化するのですが、なぜか、ビブリーを攻撃しはじめます。そんなビブリーを、あなたにかき氷を食べてほしいからといって、シエルはなぜか守ろうとします。そこへ他のプリキュアがかけつけ、イルをもとの小さい人形にもどします。

そのときに、ペガサスの形をした小さい置物のようなものをキュアパルフェは手にするんですが・・・。これは後々、何か秋以降の物語のなかで、特別なアイテムとして機能するんですかね? 今後の物語のなかで、プリキュアたちが敵と接近して、何か感情的な交流が生まれたときに、これから何個かこういった置物みたいなものが生まれてくる。その置物みたいなものが何個かたまると、年末あたりに新アイテム登場っていう筋書きですかねぇ・・・?? まだまだ、よくわかりませんが。

そして、イルが小さくなったあと、シエルは再びかき氷をビブリーにあげようとします。ですが、やっぱりビブリーはイルにかき氷を食べさせ、その闇の力で動けるようになったイルに乗って、ビブリーはノワールのもとに帰って行きました。それでもなお、シェルはいちか(キュアホイップ)に、いつか自分たちのスイーツをビブリーに食べてほしい・・・というような話をするのでした。

それで、今回いろんな意味で「示唆的だな~」と思ったのは、ビブリーが闇の力を手にしたきっかけですね。ひとりぼっちでさみしいときに、闇の力に染まりやすくなるというのか・・・。また、そういう闇の力に染まったビブリーは、キュアパルフェからの好意を素直に受け取ることができません。それどころか他の人が楽しく、誰かと仲良くしているところを見ると、ビブリーは闇の力でぶちこわしたくなります。でも、誰よりも誰かと楽しく、仲良く過ごしたいのは、このビブリーなのかもしれません。そのことに、キュアパルフェが気付いてしまったわけですね、今回。

そういった意味では、ビブリーは誰よりもスイーツが好きで、でも、姉・キラリン(キュアパルフェ=きら星シエル)のようにはスイーツ作りが上手ではないことを悩んでいたピカリオ(ジュリオ)とも、「コンプレックスを抱えていて、そこから破壊的な行動にはしってしまう」という点で、何か、相通じるものがあるのかもしれません。

そして、ノワールが闇の力で染め上げて人間界に送り込んでくる手下たちは、どうもそういう何かコンプレックスや悩みを抱えた人なのかもしれませんね。


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最近読んだ本をまとめて紹介(2510冊目~2521冊目)

2017-08-05 10:01:11 | 本と雑誌

おかげさまで、私もようやく今年度前期の仕事にひと段落つきました。

これから本格的に「夏休み」を迎えます。

今年の夏休みもできるだけ、本を読む&原稿を書く時間、授業準備をする時間をキープしていこうかな・・・って思っています。

とはいえ、いろいろと講演・教職員研修の依頼が相次いでいて、8月中はお盆休みの時期を除き、休みはあまりない状態なのですが。

さて、またまた、最近読んだ本のタイトルや著者名などを列記しておきます。

2510冊目:元永知宏『敗北を力に! 甲子園の敗者たち』岩波ジュニア新書、2017年

2511冊目:大谷尚子『「あなたが大事」の伝えかた―保健室と養護学からのヒント―』ジャパンマシニスト、2016年

2512冊目:田原牧『人間の居場所』集英社新書、2017年

2513冊目:金森俊朗・辻直人『学び合う教室 金森学級と日本の世界教育遺産』角川新書、2017年

2514冊目:水越武『最後の辺境―極北の森林、アフリカの氷河』中公新書、2017年

2515冊目:中島美鈴『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門』光文社新書、2016年

2516冊目:相原秀起『一九四五占守島の真実 少年戦車兵が見た最後の戦場』PHP新書、2017年

2517冊目:田原牧『ほっとけよ。 自己決定が世界を変える』ユビキタ・スタジオ、2006年

2518冊目:青山透子『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』河出書房新社、2017年

2519冊目:内田樹編『転換期を生きるきみたちへ 中高生に伝えておきたいたいせつなこと』晶文社、2016年

2520冊目:保阪正康『帝国軍人の弁明 エリート軍人の自伝・回想録を読む』筑摩書房、2017年

2521冊目:多賀一郎・南恵介『きれいごと抜きのインクルーシブ教育』黎明書房、2017年

 


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2017年9月9日(土)午後、「大阪の学校問題を考える」学習会に出ます。

2017-08-04 18:10:46 | 受験・学校

下記の告知の画像のとおり、「大阪を知り・考える市民学習会part11」という学習会で、私、話をします。

日時は2017年9月9日(土)お昼2時~4時半、場所はNSビル9階(地下鉄・京阪の天満橋駅の近く)です。資料代500円、定員60名なので、事前申し込みを告知の画像にしたがってしていただいたほうが、確実に参加できるのではないか・・・と思われます。

この日は最近、大阪市内の公立学校を退職された教員の方のお話のあと、私がその内容を受けて、大阪府・市がこの数年すすめてきた教育改革の問題点等々、いろいろと思うところを話そうと思っています。

「この数年の大阪の学校、なんか、おかしい」と思われた方々に、ぜひぜひ、参加していただけるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。



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