引き続き、拙著『新しい学校事故・事件学』のご購入よろしくお願いします。
拙著『新しい学校事故・事件学』(子どもの風出版会)が出版されて、もうすぐ5か月になります。(上記、太い赤字部分をクリックすると、アマゾンへのリンクがひらきます。そこからネット注文して、本を入手することが可能です)
さて、この本について、たとえば人々の危機感や不安感に訴えるような刺激的なタイトルをつけたり、あるいは、人々の感情を煽るようにマスメディアやSNSなどで宣伝をするようなことは、私、できるだけ避けてきました。
もちろん、世の中には学校での子どもの事故・事件について、そういうタイトルのつけ方をしたり、そういう売り込み方をしているような本があることも、私は知っております。また、その方が「すぐに売れるかもしれないな」とも思ったりもしています。
でも、私、なんかそういうのが、嫌なんですよね。
もともとこの本は、出版社の方と、「お子さんの事故のことで悩んでおられる方が、近隣の公共図書館でふと、この本のことが目にとまって、読んでもらえたらいいな、という感覚で」つくったもの。
だから、学校での事故・事件でお子さんが深く傷ついたり、亡くなったりした方に、静かに、しみいるように・・・という言葉を選んで、自分としてはこの本を書いたつもりです。
また、そういう方々と向き合う立場にある学校・教育行政の関係者、さらには第三者調査委員会にかかわる研究者・専門職にも、静かに、それぞれの立場でできることを考えてほしいというつもりで、自分としてはこの本を書いたつもりです。
そして、本のなかででてくる「ハの字」図やAB図のような相互不信、対立の構図が緩和されて、少しでも「亡くなった子どもや深く傷ついた子ども、そして、これから学校に通う子ども」を真ん中に据えて、人々の関係を修復して、学校というコミュニティが再建されていくように・・・と。そういうことを願って、この本を書きました。
なので、あまりショッキングなタイトルをつけたり、人々の不安感や不信感を煽ってしまうようなSNSやマスメディアでの情報発信をしたり・・・というのは、自分の本の売り方としては「まちがっているな」という感覚を、どうしても私は抱いてしまいます。
そのかわりに・・・。
この本をほんとうに必要としている人々のところへ、自分が直接、お届けする。たとえば自分が講師として招かれた学習会・研修会の場で、本の紹介を兼ねた話をしながら、5冊、10冊と売っていく。
あるいは、すでにこの本を何らかの形で手にされた方から、「これ、よかったよ」といって、人づてに本が届いたり、新規購入が続いたりする。
そんな感じで、この本を売っていくということが、誰かと誰かの関係を紡いでいくことと重なっていくような、そういうスタイルが向いているんだなと、私、最近思うようになりました。
なので・・・。この本に関心のある方が数人集まって学習会をしたいとか、あるいは、この本の内容をもとに講演会や学習会・研修を行いたいとか、そういう依頼があれば、できる限り引き受けていきたいなと、あらためて思っております。
それはもちろん、自分の仕事の負担を増やす事にもつながっていくわけではありますが・・・。