できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今日(4月12日)のプリキュアの話です。奥が深いですね。

2020-04-12 10:25:21 | プリキュア話

今日も日曜日ですので、いつもどおり今日放送分のプリキュアの話を書いておきます。

今日の放送分は、先週の続きです。先週、プリキュアたちの敵・メガビョーゲンが3体まとめて出現し、なんとか3人のプリキュアの力を結集して、美術館を攻撃した1体を倒しました。そうなると当然、残る2体のメガビョーゲンをどうやって倒すかが今日の放送分のテーマになります。また、そのプロセスで、プリキュアたち3人の合体技も登場します。

さて、冒頭で上記のことがプリキュアたちのあいだで確認されたうえで、まずは1体、川に現れたメガビョーゲンを倒します。ヒーリングアニマルのラテ(子犬)がなかなか回復しないことから、残る1体、たんぽぽからできたメガビョーゲンが巨大化し、より強くなっていることもわかります。

プリキュアたち3人は「絶対にお手当する」と思うのですが・・・。いざ、巨大化したたんぽぽのメガビョーゲンに出会うと、その攻撃の強さに防戦一方になります。また、メガビョーゲンの力で、だんだん地面も痛んできています。そんななかで、メガビョーゲンは、不思議な種のようなものを吐き出します。そして、メガビョーゲンたちの攻撃で、プリキュアたちは遠くの森のなかに弾き飛ばされて、変身が解けてしまいます。

もとの中学生の姿にもどったプリキュアたちは、「本当にお手当できるか?」「正直こわかった」「前よりももっと強くなっている」と、やや自信を失います。一方、妖精のラビリンに「このままだったらどうなるか?」を聴くと、メガビョーゲンの力で痛んだ地面は、もとに戻らないと教えてもらいます。それを聴いたプリキュアたちは「絶対に浄化しなくちゃ」と思うのですが、「でも、どうすればいいのか?」と迷います。

「まとめて1体ずつ倒したのはまちがいだったのか?」「やっぱり手分けしてがんばったほうがよかったのか・・・」と迷い始めるキュアスパークルに対して、キュアグレースは「そんなことない。みんなの力を合わせたから、だから美術館の作品も守れたし、川の水も守れた。あきらめなきゃいい。全部助けたい、手当を続けよう」と言います。このとき、のどか=キュアグレースは、自分が病気療養していたときに、医者が言っていた「すぐには治せないけど、あきらめない」という言葉を思い出します。そしてキュアグレースは「あきらめたらおわりだから、まずはこの森を出よう」と言います。

このやりとりからもわかりますが、プリキュアたちがメガビョーゲンに弾き飛ばされて、変身が解けた遠くの森は、プリキュアたちがひとりの中学生にもどって、自分の迷いや悩みを正直に語るために必要な舞台設定だったということですね。

ただ、キュアグレースが「この森を出よう」とは言うものの、出口がわかりません。子犬のラテに教えてもらおうとしても、声も聞こえないくらいぐったりしています。そのくらい、メガビョーゲンが巨大化して、強くなっています。そんなときに、あちこちからエレメントの力が現れて、メガビョーゲンのいる方向を指し示します。

もう一度メガビョーゲンの居る所にもどって変身すると、プリキュアたちは「あきらめずにちょっとずつ、体力を削る」作戦に出ます。その結果、メガビョーゲンが弱ってきて、ふらついたりもしますのですが、同時にプリキュアも体力が弱ってきます。また、メガビョーゲンに閉じ込められたたんぽぽの花のエレメントも、もう力尽きそうな状態です。

そんなときに、キュアグレースは「あきらめないで! たくさんのエレメントさんが助けたいといってる。いっしょにがんばって!」と声を出します。すると、新しいボトルに入ったエレメントをプリキュアたちは手にします。これが「ミラクルヒーリングボトル」。このミラクルヒーリングボトルをつかって「トリプルハートチャージ」を行い、「みんなで地球の病気とたたかおう」と言って、「ヒーリングオアシス」という3人の合体技を出します。これで、残る1体のメガビョーゲンを倒しました。

その後、ラテの状態ももとにもどり、たんぽぽの花畑も時間をかけて徐々にもどっていく・・・という話を聴きます。そこへ「お前たちを探していた」と言って、中学校の先生が現れます。プリキュアたちは「たくさん逃げすぎて迷子になった」と言い訳をして、戻っていきます。

ただ・・・。エンディングでラテの母親・テアティーヌは「なんでしょう。この不思議な感じ?」と言います。そのとき、先ほどメガビョーゲンが吐き出した不思議な種から芽が出て、たぬきのような動物に乗り移ろうとしていました。プリキュアが成長して「地球のお手当」をする力が高まると、メガビョーゲンも別のかたちに変異をして、生き残ろうとする・・・。こういうメガビョーゲンのための姿って、なんだか、医療の進歩の裏で変異を次々に繰り返して生き残っていくような、細菌やウイルスのような感染症の病原体を思い出してしまいますね。昨今の社会情勢を反映したかのようなメガビョーゲンの設定ですね・・・。

なお、次回は3人の合体技ができたことをふまえて、毎年のプリキュアででてくる「特訓」の話ですね。3人のチームワークをもっと高めようという話になるようですが・・・。

それにしても、今回放送分のプリキュアの内容、奥が深いですね。


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