できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2日間の全国学校事故・事件を語る会で感じたこと。

2013-06-03 06:26:31 | ニュース
教育・心理・福祉・法学・社会学等々の各専門領域の言葉と、学校事故・事件で亡くなったり、傷ついたり子どもとその家族・遺族の願いから生まれる言葉を重ねあわせて、そこからどのような学校・教育行政への「呼びかけ」「問いかけ」の言葉を創りだすのか。また、その「呼びかけ」「問いかけ」の言葉に適切に応答し、学校で亡くなったり、傷ついたりした子どもやその家族・遺族の願いに届きうるような、教育実践や教育政策・制度を語る言葉を、どのように創り出すのか。
この両者をつなぐ言葉を創り出す作業はきっと、哲学や現代思想の力が必要になってくる領域。あるいは、いまある人間観・子ども観を問い直したり、新たな人間理解・子ども理解を創り出したりする作業の必要な領域。
そして、きっとこういう原論的な部分からの裏付けを持たなければ、実務的なところでいうと、まずは関係修復的な形でいじめ防止・体罰防止等々の作業なんてできないような気がする。また、関係修復的なものにつながるような制度(法)の構想も、その理念の部分で行き詰って、いいものができないような予感。
そんなことを、この二日間の全国学校事故・事件を語る会で感じました。

神戸新聞NEXT2013年6月2日付け配信記事:第三者委のあるべき姿問う、学校事故事件を語る会がシンポ
http://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201306/0006044098.shtml


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