2161冊目はこの本。
栗原俊雄『シベリア抑留』(岩波新書、2009年)
この本も8月中に読んだ本の1冊。もしかしたら、出てすぐの頃にも一度、読んだかもしれない。
新聞記者である著者が、シベリア抑留の問題を取材して連載記事にした内容をふまえて、新たに書き下ろした部分も加え、一冊の本にまとめたもの。敗戦から70年が過ぎて、この「抑留」の経験者ももうかなりの高齢。「抑留」体験をきちんと聴き取って記録し、その体験を裏づける文書記録等の発掘に全力を挙げなければ、この悲劇的な出来事も人々の記憶に残らなくなる。