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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

昨日(9月15日)のプリキュアの話です。

2019-09-16 23:52:21 | プリキュア話

おかげさまで先ほどやっと昨日(9月15日)放送分のプリキュアを見ることができました。さっそく、コメントに入ります。

今回の放送分は、率直なところ、ストーリー展開は「お子さま向け」というよりは、「おとな」や「おおきいお友だち(つまりオタク)」さんたち向けという感じでしたね。セリフのやりとりを見ていても、「これ、幼児にはちょっとむずかしい内容では?」と思うシーンもありました。

ただ、それだけに、「今年のプリキュアの後半戦のストーリーの重要な背景や設定を、今回の放送分をつかってあえて語っているなぁ」と思ったりもしました。また、近々劇場版映画も公開ですし、ここへきてようやく、新しい5人のプリキュアの合体技を登場させる必要もでてきたのかな、と。

以下、昨日の放送分のストーリー展開に即しながら、今後の物語を理解するうえで「要点」だと思われるところをまとめておきます。

(1)妖精フワの成長が今後の物語の柱になる。

前回の放送分で12星座すべてのプリンセスカラーペンが集まりました。また、そのペンの力が集まることで、赤ちゃんみたいだった妖精フワが急に成長し、一角獣のようになりました。それに合わせて、オープニングの動画も微妙に修正されています。

そこで、12星座のプリンセスたちはプリキュアたちに、「今後フワを成長させなければ、宇宙の平和は来ない」と告げられます。

また、今回放送分のエンディングでは、プリンセスたちから、プリキュアたちのフワを守りたい気持ちが、フワに力を与えていること。でも、まだフワの力は完成していないこと。そして、その完成のためには「トゥインクル・イマジネーション」の力を与えなければいけないことが語られます。

しかし、その「トゥインクル・イマジネーション」の力とはなんなのか。それがどこにあるのかは、プリンセスたちにも、プリキュアにもわかりません。ということで、今年後半戦のストーリーは、この「トゥインクル・イマジネーション」の力をフワとプリキュアたちが探すことになります。

(2)ダークネストとガルオウガ、そしてノットレイダーの正体の一部が明かされる。

一方、プリキュアたちがフワに力を与えることを阻止すべく、ダークネストの命令を受けて、ガルオウガが出撃してきます。「器が完成したが、まだ力を得ていない」とダークネストは言うのですが、その「器」が、どうやらフワのようです。そして、ガルオウガはフワをプリキュアたちから奪おうと攻撃するのですが、そのときに「お前たちは何も知らない。力なきものは何も守れない」といって、プリキュアたちにこんな話をします。

ガルオウガは「圧倒的な力の前にすべては無力」といい、自分もかつて星を、仲間を失ったといいます。その点では、ユニちゃん(キュアコスモ)と似ています。ただ、ガルオウガは失った自分の星の近くに居続けたが、やがて居場所をなくした者たちの集う場所に集まり(=そこにカッパードやダンジョウらがいた)、さらに、その居場所にダークネストが現れたとも言います。そしてダークネストは「我に従え、さすれば力を与える」と言ったと、ガルオウガは語りました。ちなみに今、ガルオウガが身に付けているブレスレットは、ダークネストの力が込められたものです。

ということで、どうやら自分たちの星を奪われた者のなかから、ダークネストの支配下に置かれた者が何人かでてきて…。そういう者たちでノットレイダーが構成されているようですね。

なお、ユニちゃんの話では、ノットレイダーの本拠地はブラックホールのある宇宙の片隅で、ガルオウガのワープ機能を使わないといけないそうです。宇宙星空連合の代表が「ノットレイダーの本拠地に攻め込みたい」と言ったときに、ユニちゃんがそう語っていました。

(3)5人のプリキュア+フワの合体技が登場する。

今回、ガルオウガはプリキュアたちひとりひとりを力で、そして心理的にも追いつめていきます。そのガルオウガがプリキュアを心理的に追い詰めるときに、「お前たちのフワを思う気持ちはただのかわいがりで、自分の力が上だと思う発想でしかない」と語りかけます。

これに対して、プリキュアたちはひとりひとり、どうして自分たちがフワを守りたいと思ったのか、それを語り返します。このガルオウガとひとりひとりのプリキュアとのやりとりの部分が、ちょっとお子さまたちには難しかったかな…と思ったりもします。

「自分の星が守れなかったからといって、ダークネストに頼ってはいけない」(キュアコスモ)。「ただ守りたいと思っただけ」(キュアミルキー)。「ぬいぐるみだと思って助けたら、プリンセスの希望だった」(キュアソレイユ)。「ただ必死になって守ろうとしてきた」(キュアセレーネ)。「確かにプリキュアになってなんでもできると思った。でも、宇宙の広さやいろんな人がいることを知って、まだ自分でもよくわからないことだらけ。あなた(ガルオウガ)もめちゃくちゃ怖い。だけど、フワを守りたい気持ちだけは変えられない」(キュアスター)。・・・ざっと、こんな感じです。

こういうプリキュアたちの思いを聴いたとき、フワが反応します。フワが今度はガルオウガの前に立ち、プリキュアを守ろうとします。すると、フワを守りたいプリキュアの思いと、プリキュアを守りたいフワの思いが重なって、新しいカラーペンが出てきます。この新しいペンを使うと、5人の合体技(プリキュア、スタートゥインクル・イマジネーション)が出せるようになります。

今回はその5人の合体技で、ガルオウガのブレスレットを割ります。するとダークネストの姿が一瞬現れて、ガルオウガとともに去っていきました。

ということで、今回は5人+フワの合体技が登場し、ダークネストやガルオウガ、ノットレイダーの謎が少し解明されるとともに、今後は「フワの成長」をめぐって物語が展開するのだ…ということが明らかになりました。ただ、先ほども書いたとおり、少しお子さまには難しいセリフの言い回しなどもあって、ちょっと難易度高かったかな~とも思いましたが。