http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110806-OYT1T00934.htm?from=popin
そうですか。やっぱり橋下知事、任期途中で大阪府知事のポスト投げ出して、大阪市長選挙に出るんですね。
彼はほんとうに府政改革、やりたかったんですかね?
なんか、こういうのを見ていると、彼は大阪府のいろんな行政施策や府議会での議論などを全部、ぐちゃぐちゃにひっかきまわして、混乱させるだけさせておいて、後始末もしないで任期途中でやめていくような印象がありますね。
というよりも、もともと「大阪都構想」なるものへの執着、こだわり方からの私の推測なのですが、どうも彼および彼のブレーン層のこだわりは「大阪市政改革」にあったのではないかとも思えてきます。また、最初から彼の府知事選挙への立候補、当選、そして府政改革は、将来の大阪市政改革に向けての下地づくり、そのための「とっかかり」でしかなかったのかもしれません。もしもそうだとしたら、あまりにも大阪府民および府の行政、府議会の存在などを、彼および彼のブレーン層はバカにしているのではないでしょうか。
ちなみに、橋下府政改革の「目玉」のひとつ、大阪児童国際文学館の移転の問題については、次のようなネット配信の情報もあります。ちなみにこの動画ニュース、よみうりテレビの取材によるもののようです。
http://www.movook.com/w/WOxXbiA (橋下府政のうそとまやかし~証拠が出ても開き直り)
ただ、この動画ニュースを見ていると、確かに、児童文学館の移転によって府立図書館の増築が必要になり、かえって費用負担が増えるということについて、大阪府の行政サイドが必要な情報を出していないという問題もあります。ただ、同時に、大阪府議会側の府知事に対する質問・追及能力の問題もあるとは思うのですが・・・・。
あるいは、橋下知事が大阪府の財政を短期間で再建したという話については、次のような形で、異論・反論を唱える人もいます。
http://d.hatena.ne.jp/opemu/20110731/1312098313 (「府財政を短期間で救った」芝居終幕の件)
さらに、大阪都構想そのものについても、次のとおり、専門家サイドからは疑問の声も出されています。
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/110221/20110221016.html (阿部昌樹教授に聞く 「大阪都構想」判断のポイント)
以上はすべて、ツイッター上では誰かがつぶやいて紹介してくださっていることですが、あまりマスメディアなどでは大きく取り扱われていませんね。ただ、いずれにせよ、見るべき人が見れば、橋下府政や大阪都構想のあり方については、その構想でほんとうにうまくいくのか、あるいは、今進められている改革がうまくいってるのか、かなりいろんな疑問点があるわけです。
このように、あらためて精査すると疑問の多い施策や改革構想を、華々しくマスメディアを通じていろいろぶちあげてきた橋下知事が、そうしたことに対してていねいな説明をして、撤回するものは撤回する・提案を継続するものは継続するという対応をすることのないまま、今度は大阪市長選挙に立候補してくるわけですよね。それって、現職知事として、果たすべき責任をはたしているのでしょうか? また、彼のブレーンの人、彼の支援者たちは、こんな彼を止めようとはしないんですかね?
いずれにせよ、彼がほんとうに大阪市長選挙への立候補を決めたのであれば、「政治家・橋下徹」が大阪府知事として何をしてきたのか、そのことに関する冷静な評価が必要です。ここは冷静に、この何年かのことをふりかえって、橋下府政の「実像」が見えるようなマスメディアの情報発信と、それにもとづく大阪市民の判断を期待したいです。
ついでに、橋下知事(大阪維新の会代表でもありますが)のツイッター上での発言については、次のサイトも確認してください。先月「とても下品な発言」という形で私もひとつ、批判をしましたが、ほかにもいろいろと彼のツイッター上での発言には問題がありますので。
http://www.geocities.jp/miirakansu/vaccine.htm (橋下ワクチン開発室)