大阪府の財政再建プランの影響は、今度は大阪府下の「識字教室」関連予算の廃止という形で現れました。詳しくは下記の文章と、別添(「shikijisonzoku.pdf」をダウンロード) のお知らせを見てください。もちろん、私もあとで、ファックスかメールを送ろうと思います。
それにしても・・・・、こう次々と大阪府・大阪市において「財政再建」を理由に、社会的に不利益を被りやすい層を対象とした事業を打ち切っていくとか、市民が利用可能な公的施設を整理していくとか、子どもや若者が文化に触れる施設をなくすとか、そんな改革が行なわれていくと、「最終的にこれからの大阪府・大阪市の行政は、いったい、子どもや若者、あるいは社会的に不利益を被りやすい層に対して、どういう形で責任をはたしていくのか?」と問いたくなってしまいますね。
と同時に、この改革に伴う「痛み」は、今後より一層、それに耐えうる力のある人のところに行くのではなくて、もともと、今の社会のなかでさんざん痛めつけられ、声をあげる力や意欲さえ失っているような、そんな層の人のところへ集中的に現れてくるのではないか、と思います。今後もひきつづき、注意深く、大阪府・大阪市の行財政改革の動向を見守っていきましょう。
<以下、メールで届いたお知らせ(一部略)>
おおさか識字・日本語センターの存続を求める「声」を、大阪府知事に届けてください。
このたび大阪府が出した『財政再建プログラム試案』でおおさか識字・日本語センターへの補助金(識字推進事業)は、2008年度は8月以降はゼロ。2009年度以降は廃止という考え方が示されましたこの事業を廃止するということは大阪府は識字・日本語の取り組みを推進することをやめるということです。
大阪府からの補助がなくなるとおおさか識字・日本語センターを存続することができなくなります。識字・日本語の相談窓口がなくなりますし「よみかきこうりゅうかい」や「ブロック別交流会」などの事業もできなくなります。
識字・日本語教室は、単に文字や言葉を勉強するところではありません。差別など様々な理由で学校に行けなかった人や外国から日本に来て言葉もわからずに苦労している人たちが地域の人たちとふれあい仲間や友人をつくり生きる力を身につけていく場所です。
識字・日本語学習を必要としている人たちには文字による情報はなかなか届きません。だからこそどこにどんな教室があるのかを聞けばわかる場所が必要であり教室どうしのつながりを作ったり情報を交換することがとても大切です。そのために、おおさか識字・日本語センターがつくられました。
しかし大阪府の橋下知事には識字・日本語活動の大切さがわかっていません
知事を説得するためには、みなさんの声や意見が必要です。
学習者・ボランティア・教室に関わっている人みなさんの声や意見を手紙やファックス、メールで大阪府知事に届けてください。
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お問い合わせ先
識字・日本語連絡会事務局
〒556-0028大阪市浪速区久保吉1-6-12
(財)大阪府人権協会内
電話06-6568-2983
FAX 06-6568-2985
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