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tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

鮎漁の解禁に合わせて鵜篭に花を・・

2011-06-11 19:47:36 | 茶の湯
6月に入ると日本各地の川で鮎漁が解禁になりますので、それに合わせて鵜篭に花を生けて床の間に飾ります。


鵜篭にイトススキ ホタルブクロ ヒベカリム カナディアンオダマキ ハコネウツギ

鵜篭といっても本物ではなく、花を飾れるほどの大きさの篭花入れです。この鵜篭が床の間に飾られると誰もが鵜飼を思い出さずにはおりません。篝火に赤々と照らされた水面に浮かぶ数羽の鵜が、鵜匠の巧みな綱さばきで次々と水に潜り鮎を捕らえる光景を想像いたします。

鵜飼は古典漁法を今に伝える夏の風物詩となっており、その歴史は古く約1,300年前に記録されているところから、江戸時代に始まったところまで日本各地で行われております。

岐阜県の長良川の鵜飼を見物した松尾芭蕉は「おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」という句を残しております。

鵜飼は鵜匠が鵜を見事な綱さばきで操り、鵜が次々に鮎を捕る日本の伝統漁法の1つといわれておりますが、鵜匠達は、毎日を鵜と共に暮らす世襲制といわれ、日頃から鵜と一緒に生活しているので鵜匠と鵜は呼吸ピタリと合った動きを見せ、鮎を捕らえてくるといわれております。

このように、花篭ひとつで遠く岐阜の長良川の鮎舟に乗せてくれる道具は凄いと思います。これもお茶の楽しみ方のひとかも知れません。

鮎舟に乗ることが出来ましたか??