tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

卒業生が初めてのお点前で・・・

2017-09-22 18:49:08 | 非常勤講師奮闘記
9月22日(金)
朝から雲の多いい一日でしたが、夕方からは小雨がぱらついておりました。
今日は高等学校へ行って来ました。

9月で卒業する生徒がおりますので、今日は卒業茶会をして来ました。

   
   茶席らしく

いつもお稽古をしている広々とした部屋に、屏風を立て、長板を敷き花を飾り香合を置いて、少しはお茶席らしくなりました。
床の間の色紙は天龍寺の牧翁老大師の「竹 起清風」を掛けました。

竹がそよそよと清らかな風で君を送り出そうとしているよ・・・とこんな説明をしました。

   
   花

花入れは、信楽の旅枕、友人の渾身の作品です。
友人も二度ほど倒れて、病に伏しておりますので、若い人たちに見せてあげようと使って見ました。

友人が、これ程の物は、二度と取れない・・・と云いっていた花入れです。

   
   茶席

卒業生がお点前をして、在校生に一服差し上げました。
4月からの授業ですので、ずっと割り稽古をしておりましたから、通してのお稽古はしておりませんので、私が脇にずっと座って、次は・・・と云いながらのお点前でしたが、何とかやり遂げました。

客「ご卒業おめでとうございます。お点前頂戴いたします。」
主「ありがとうございます」

こんな挨拶をして、全員に自分の点てたお茶を差し上げました。

後片付けも終わり、挨拶も終ると卒業生が私のところにやって来て、「今日はありがとうございました。」と小さな声で・・・
この一言で、疲れもスーッと消えてしまったような気がいたしました。
コメント (4)
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