tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

学園祭お稽古に光悦が・・・

2012-10-09 17:39:53 | 茶の湯
秋らしい日が続いております。
暑くもなく寒くもなく、過ごしやすい心地良い時期です。

今日は学園祭のお稽古に力が入りました。お稽古をしている方も、見ている方も真剣そのものです。
そんな張りつめたような空気の中に、一匹の蚊が飛んできて緊張しきっている空気を一瞬だけでも和らげておりました。



ミズヒキ・フジバカマの2種

花を持っていくと自分達で生けます。

最近は慣れてきまして、茶花らしく生けられるようになりましたが、生ける人によりましてかなりの違いがあります。
それは、その人の個性でしょうから、余り口出しはしないようにしております。



今日のお菓子は「光悦」だそうで、栗蒸し羊羹の上に焼き菓子のようなものが乗っており、もっちりとした美味しいお菓子でした。

光悦といえば、本阿弥光悦のことですが、江戸時代初期の書家、陶芸家そして芸術家で、特に書は、寛永の三筆といわれるほどの書を残しております有名人です。

江戸時代、元和元年に、徳川家康から洛北の鷹峰に土地を拝領して、一族や町衆、職人などを率いて一大芸術村を起こし完成させた人で、書をはじめ数々の茶碗や漆器などを多く残し、いずれも重要文化財に指定されるほどで、今でいうマルチアーティストとでもいえる才能の持ち主であったそうです。

お菓子から外れてしまいましたが、そんな光悦をイメージして作られたお菓子だと思います。

紅葉の名所でもある鷹峰の光悦寺に、光悦垣といわれる垣根がありますが、このお菓子はあの垣根かも知れない・・・。



コメント
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