角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

美しい花火とお客様。

2015年08月22日 | 実演日記
今夜は大曲全国花火競技大会。朝から降り続けた雨も夕方になって上がりました。足元は悪いでしょうが、花火を見上げた空から雨つぶが落ちて来るより良いでしょう。全国から集まる花火ファン70万人の気持ちが勝ったというところでしょうか。
今日は朝から花火に向かうお客様で角館も賑わいました。横浜市からお越しのおばさまは、『死ぬまで一度観といたほうがいいって言われてねぇ』。この言葉はこれまで何度も聞きました。一度観た人はそう思うんですね。

川崎市からお越しの母娘ふたり旅。お母さんは五十代後半、娘さんは二十代後半とお見受けしました。お二方とも角館草履を気に入ってくださり、それぞれにオーダーです。ご希望配色をうかがうと、娘さんは定番配色②で即決でした。私が、『お若い女性ほどシックな色を選ぶんですよ』と言うと、定番配色③を第一候補にしていたお母さんが、『あら、じゃああたしは年寄りってこと!?』。
女性には言葉がなかなか難しいものです。

現在の納期がおおむね二週間をお伝えすると、お母さんが『あっ、全然いいですよ。順番が来たら、あの綺麗な母娘ねって思いだしてっ!』。
実際娘さんはお綺麗な方でした。私が、『娘さんはほんとに綺麗ですよね』と言うと、お母さんが『あらっ、娘だけ!?』。
女性には言葉がなかなか難しいものです。

明日は花火を見終えたお客様が、やはり朝からひっきりなしと思います。明日の「綺麗」「美しい」は、花火だけにしましょう。
コメント (2)
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