今日の草履は、千葉県白井市の女性のオーダー草履です。ご希望配色が「完全おまかせ」でしたので、最近仕入れておいた黄色の麻の葉プリントを使ってみました。「麻」はすくすく成長する様から縁起物とされ、かつては赤ちゃんの産着に使った日本古来の模様です。赤ちゃんの誕生と成長はまさに幸せの象徴、タイトルは「幸せの黄色い草履」でいかがでしょうか。
本日の便で出発しました、もうすぐ届きますよ~(^^)/
朝ドラ「まれ」が双子の赤ちゃんを出産しました。二十三年前のわが家を見るようで懐かしく、また微笑ましいです。一説によると双子の確率は五万分の一などと云われますが、娘たちが小学校時代はほぼ学年に一組いたものです。少子化の昨今、双子の姿はさらに少なくなりましたね。ときにお客様の中で双子ちゃんらしき姿を見つけると、いつも以上に言葉を掛けないではいられません。
赤ちゃんの誕生、子どもの成長が幸せの象徴であるならば、子どもの死は不幸の極みと言えるでしょう。二週間ほど前、知人の次女が四十代の若さでこの世を去りました。がんの再発です。商いをしている両親は、落ち込む気持ちを紛らわすためにも店を開けました。お客様と話していれば自然と笑顔にもなるのでしょうが、仔細を知る周囲はそれをむしろ痛々しく感じています。
大阪で起こった中学一年男女の殺害事件は、親の立場で考えるととても心が痛いです。病気や交通事故とは違う亡くなり方に、どうしても防ぐ手立てを考えてしまうわけです。どうしたって犯人が悪いに決まっているものの、中学一年の子どもが二人、夜通し街にいることのリスクですよ。仮に犯人が極刑を言い渡されたにしても、それで良かったという話ではありません。
親より先に子が亡くなるというのは、それはそれで致し方ないこともあるでしょう。けれどもそれが何らかの手立てで防げる可能性があるのなら、それは親としてやらなければいけないと思うわけです。
「健康でさえ育ってくれたら、他はなんにも望まない」。わが子が誕生したときの感情に、嘘偽りがあろうはずもありません。
「唐草」にしても「麻の葉」にしても、日本人は古の時代から
願いや想いを託してきました。生物ではないモノに対しても
心が宿るの考えは、日本独特という話を聞いたことがあります。
これらがモノを大切にする心、「もったいない」として世界に
誇られるわけですね。
親が子を愛する心、地域が子どもたちを愛する心は、
今なお変わることがないと信じたいものです(^^)