角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

丁内BBQ。

2015年08月09日 | 実演日記
相変わらず夏空が続く角館は、今日も最高気温が33℃まで上がりました。愛知県からお越しのおばさまに「これくらいならまだ楽よ」と言われましたが、私たちは北東北の人間です。30℃前後が一ヶ月半も続くこと自体が珍しいですからね。
それでも朝晩の空気は確かに違ってきました。立秋を迎え、夏のピークは間違いなく過ぎたと感じます。

山形県酒田市からお越しの女性ひとり旅。お歳の頃は二十代半ばでしょうか。埼玉県にご実家がある女性は、看護師の派遣で酒田市に一人暮らしているそうです。草履実演を熱心に見入り、試し履きのうえ健康効果を確認すると、『心配ばかりかけてるから、お父さんとお母さんに買ってあげようかな!』。
展示品が少しは欲しいと、昨日編んだばかりの26cmと23cmをお持ち帰りでした。親であれ子であれ、離れて暮らすのは心配なものでしょう。いつかご両親にもお会いしたいものです。

昨夜は旧宅の丁内会で「納涼BBQ」でした。もう二十年以上続いているでしょうか。丁内会のおっさんだけで、買い出しや調理、後片付けまでこなすイベントです。ピーク時で40人を超えましたが、昨夜は日没までに32人が参加しました。高齢化が進み世帯数が減少する中で、独居老人世帯が増しています。一年に一度みんなで食べる晩ごはんは、丁内親睦から少しずつ意味合いを変えて重要になってきたと思っています。





独居老人といっても、遠く離れて子どもがいる人も少なくありません。いくつになってもお互いを心配するのが「家族」なんだと思うわけです。
コメント (2)
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