角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

運動会&ハプニング。

2006年05月21日 | 家族の話
今日は三女が通う小学校の運動会。風が少し強かったものの、見事に運動会日和となりました。昨年と今年、二年連続で天候に恵まれましたが、それまでは6年連続の雨。「西小の運動会は雨」が定説となっていました。

以前のブログでもご紹介していますが、この小学校は2008年度に三校が統合し、「新角館小学校」が誕生します。新しい校舎は現在の娘たちの学校に建てられるため、このグランドでの運動会は今年限りとなるわけです。
そうした気持ちが子どもたちの中にもあるのでしょう、想い出を残すべく全校児童が思い切り駆け抜けました。

いつものことですが、子どもたちの一所懸命な姿に心が洗われます。1位の子どもは満面の笑顔です。とてもイイ顔です。ビリで泣く子はいませんが、転んでしまって泣く子はいます。悔しくて悔しくて涙が出ます。でもそれもイイんです。
おとなになるに従い、だんだんそういう気持ちが薄れてきます。子どもの表情はイイですねぇ~。

表彰式、全力を出し切った子どもたちは、満足感と充実感に溢れていました。
それが、表彰&閉会式がはじまったとたん、学校のすぐ近くにある消防署からけたたましいサイレンと共に消防車が出動です。詳細は掲示板へ。

雨にたたられ通しの西小運動会が、稀にみる二年連続の好天。どうして最後まで笑顔で終わらせてくれないもんですかねぇ~。

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実演の意義。

2006年05月20日 | 実演日記
今日の草履は、アトリエフィエスタの奥様からのオーダー草履です。4月からずーっと頼まれていたのですが、とうとうお作りできないまま大館市へ戻ってしまいました。それが今日、所用のため角館に来られるとのことで、急きょお作りしたのがこちらです。

とても喜んでいただきました。『次の催事で宣伝しとくからね!』と言ってくださいましたが、出来れば7月以降ですと助かります(苦笑)。

昨日の午後からの雨が、夜半に本降りとなりました。ダム放水のサイレンが鳴りましたから、かなりの雨量と思います。
その雨も今朝には上がり、今日は過ごしやすい一日となりました。雨上がりの新緑は、なんとも言えない情緒があります。

天気の良い土日は、比較的近場からの散策が増えます。盛岡市からお越しのお若いご夫婦(と思います)、私の草履にとても興味を示してくださいました。
『注文お願いします』とのことでしたが、今日のオーダーですとお届けは6月中旬になることをお伝えしました。
『大丈夫です、いつまででも待ちますから!』と言ってくださり、ご家族分4足のご注文をいただきました。

また別のお客様は、『え~、そんなに掛かるの~』ということで、今日のところはお帰りになりました。そうしたお客様が、ここのところ毎日数人おられます。
これが、「試しに履いてみたい」と「ぜひ履いてみたい」の差なんでしょう。在庫がないということは、「お試し」の衝動買い的お客様を逃すことになるわけです。

私の実演は、販売ばかりが目的ではありません。
東京からお越しのご夫婦、奥様は米蔵の商品を見るのに夢中ですが、ご主人はそうしたものに興味が薄いのか、行動を別にして実演ベンチにお座りです。
西宮家の話、佐竹北家の話、この地域の産業の話、果ては秋田美人の話。20分くらいのものでしたが、ご主人にしてみれば「トリビア」の連続だったわけです。
奥様がお戻りになると、『こちらの職人さんからいろんな話を教えてもらったよ』とご報告され、お二人深々と頭をお下げになり西宮家を後にしました。

こうしたことも実演の意義と思っています。

さて、明日は実演をお休みさせていただきます。草履をお待ちくださっているお客様には本当に恐縮ですが、三女の運動会なんです。勉強のほうでは少し元気の足りない三女が、胸を張って臨める数少ない学校行事です。これも今年と来年の二回限り、親としても楽しませてもらいたいと思っています。
実はもうひとつ、PTA学年対抗綱引きという種目があって、学年部長としての「仕事」もあります。
まぁ、無理をしない程度に汗を流してきます。

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特別ブログ「この憤りは‥」

2006年05月19日 | 地域の話
全国ニュースでも報道の通り、秋田県藤里町で小学一年の男子児童が亡くなりました。
小学生の子どもを持つ親のひとりとして、激しい憤りを感じています。

先月、同町で小学四年の女子児童が不審な死を遂げていますが、この女の子と昨日の男の子は目と鼻の先に住んでいるようです。
先月の女の子が報道されたときに、「事件性」を危惧した人は少なくなかったと思います。結局、このときは「事故」として処理されたのですが、私はどうしても釈然としませんでした。

小学四年の女子といえば、一般にもう「子ども」とは呼べません。男の子はまだ冒険心が残る年齢ですが、女の子との精神年齢の差は歴然としています。
そうした小学四年の女子が、誰も近づくことのない河川敷に降りたとは、にわかに信じられずにいました。

そして昨日の事件です。もちろん未だ真実は解明されていませんから、私ごとき素人がどうこう言えるものではありません。それは十分に理解した上で、どうしても先月の「事故死」が頭から離れずにいます。

これもマスコミで報道済みですが、三女の小学校に勤務する事務職員が、学校のお金と私たちPTAのお金を着服し、先日懲戒解雇の処分が下されました。
知らされた私たちもショックでしたが、学校の子どもたちの想いはいかばかりでしょう。「優しい先生」と云われたひとりです。

今の時期、県内はもとより近県からの小中学生が、「社会学習」の一環として角館を訪れます。私のいる西宮家もコースに入っているようで、たびたび中学生と会話する機会があります。
昨日、盛岡市からの中学生138名が訪れました。口々に、『こんにちわ~』『作っているのはなんですか?』『写真撮ってイイですか?』と、元気に話し掛けてくれます。
そして帰るときに、よく言われるのが『頑張ってください』の言葉です。
本当は、君たち子どもが頑張れるように、私たちおとながちゃんとしなければならないのに‥。

やがて藤里町の事件が解決しても、この憤りはしばらく収まりそうにありません。

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よく効く薬。

2006年05月19日 | 実演日記
今日の草履は、5月3日に地元のお母さんから頂戴したオーダー草履です。
『女性が履く25cmで、配色はお任せするんシ』がこちらになります。「お任せ」は職人の血が騒ぎます。久しぶりの三色使い、真中にいらか模様を入れてみました。
ご親戚へのお土産とのことでしたが、大変お待たせいたしました。

『明日またゆっくり来ますね』のご夫婦が、秋田市にお住まいのおばあちゃんを連れ立ってお越しくださいました。ご夫婦は横浜市にお住まいです。
まずご主人のオーダーからお聞きしましたが、『紺系であとはお任せ』とのことでした。「今日の草履」もそうですが、「お任せ」と言われればこちらも考えます。『分かりました、ちょっと遊ばせていただきますね』とお応えすると、続く奥様も『私のも遊んでイイわよ!』。

そしてラストのおばあちゃん。こちらのおばあちゃんは、なんと言いますか、とてもお洒落な方でした。どこぞの皇族にでもいらっしゃるような気品をお持ちです。
『おばあちゃんはどんな色が好きですか?』とお尋ねすると、『私の顔とスタイルを見て、おにいさんにお任せ!』。
『はいっ、ひらめきました。おばあちゃんには可愛いピンクが似合いますヨ』とお応えすると、『あら~、おにいさんは商いが上手いワ!はははっ』。

ご高齢であればあるほど、私は「赤」や「ピンク」を履いて欲しいんです。

やはり、多少なりとも疲れがないと言えば嘘になります。一番感じるのが手の指です。夕方近くになると、はっきり指の疲労が見えるようになりました。
今日の夕方近く、ひとつの草履が編み上がり、次の「ご注文書」をめくってみると「18cm女の子、ピンク系で可愛く」と書いてあります。住所を見ると、「宮城県○○郡・・・」。『あ~、あのときの女の子だぁ』と、5月3日の様子が蘇りました。

ずーっと私の実演を見ながら、お母さんに『欲しい』と一言つぶやきました。きっと普段はなんでもかんでも「欲しい」を言わない子なんでしょう、お母さんは二つ返事で許してくれました。
オーダーが済んでも、その子は帰ろうとしません。どうやら、その場で作ったものを持ち帰れると思ったようです。お母さんが、『おじさんがあとで作って送ってくれるんだヨ』と言うと、理解したその子は元気にバイバイして帰りました。

あれから二週間以上が過ぎました。5歳の子どもですから、もうすっかり忘れているかも知れません。でも私には、『まだかナ~、まだかナ~』と待っている女の子の顔が浮かんで仕方なかったです。
すぐにその子のオーダー草履に取り掛かりました。出来上がるまで45分、指の疲れはすっかり忘れてました。

実演でのふれあいは、即効性のある「薬」のようです。

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実演計画につきまして。

2006年05月18日 | 実演日記
5月の実演最終日28日(日)をもちまして、今年前半の実演を終了することにいたしました。6月一ヶ月間は実演をお休みさせていただきます。

4月1日からほぼ休みなく務めて「参りました」が、体力のほうも少し「参りました」。
と言うのは半分冗談ですが、観桜会途中から在庫が乏しくなり、先日すでに底を尽いています。
現在は観桜会期間のオーダーを製作しながら、これを実演としてさらにオーダーを頂戴しているというのが現状です。今日で5月2日までのオーダーを作り終えました。明日から3日以降分に入ります。

これまでのオーダー数と、7月からの後半戦に必要な在庫数を勘案しますと、6月をオーダーストップとするのが賢明と判断いたしました。7月からの「夏季実演」にご期待いただけましたら幸いです。

これだけのロングランは初めての体験でした。しかも角館の超多忙期を挟んでですから、よく続いたもんだと我ながら感心もしています。大変でしたが楽しい二ヶ月間でした。
おっと、前半戦総括はまた後日として、残り九日間を全力で頑張ります!

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年の功。

2006年05月18日 | 実演日記
今日の草履は、5月2日に東京都渋谷区からお越しの奥様からのオーダー草履です。
桜うさぎをベースに、鼻緒は辛子色のいらか模様でというご注文でした。はじめての配色でしたが、とても優しい雰囲気に仕上がっています。
「ご売約」の札を下げたこの草履をご覧の方から、同じ配色で二足のご注文が入っています。

今日も引き続き、「おとなの休日」切符のお客様が後を絶ちません。もちろんおひとりずつにお尋ねするわけではありませんが、今日とても可笑しい現象がありました。

実演ベンチで親しくおしゃべりした、千葉県からお越しの奥様二人旅。オーダーをお聞きし一息ついたところで、『やっぱりJRのお得切符ですか?』とお尋ねすると、そのお二方が返答するのと同時に、近くにいた7~8人のおばさまたちが一斉に私を見たんです。
そう、その場にいた全員がこの切符でお越しでした。その場がどっと笑いに包まれ、『どちらからお越し?』『あらそう~、私たちは神奈川から』『だって六千円ですものね~』『そうそう、こんなチャンス滅多にないですから~』。

いきなり全員が「おともだち」になってました。

79歳にして自転車一人旅を続けておられる方と、実演ベンチで親しくおしゃべりしました。神戸にお住まいのパワフルおじいちゃんです。
青森市まで電車で行き、自転車は荷物として送るんだそうです。そこから自転車にまたがり、自然を満喫しながら二週間の旅です。今晩は角館町内のホテルにご宿泊とのことでした。

このホテルを予約する前に、なにげに見つけた民宿に飛び込んだところ、『今日はお休みです』と断られたそうです。おじいちゃん曰く、『あれは適当に断られたんやね、ひとり客は酒も呑まんし儲けにならんから。ようあることやわ!』。

実にあっけらかんとおっしゃいます。年の功か、はたまた旅慣れとでも言いますか、人間の器を感じました。
民宿のお断り理由は定かでありませんが、もし本当におじいちゃんの推測通りであれば、『いずれバチが当たりまっせ、民宿はん!』

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〓今日の一言〓

『い~え~、いつもなのよこの人!』

奥様四人旅のご一行様。おひとりが、『あ~もう~、これ以上お金使わないって決めたのに~』と言っていたので、『決心が鈍るくらい欲しいモノに巡り合えたんだから、それは幸せってもんでしょ!』と私が言った言葉に返されたお仲間の一言です。

そういうお客様、私は大好きです。

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「スダレ」は売ってません。

2006年05月17日 | 実演日記
今日の草履は、5月2日に仙台市からお越しの奥様からのオーダー草履です。
「桜うさぎ」に紺を合わせた、配色Ⅱパターンです。タイトルは「野道に遊ぶ桜うさぎ」。明日の便で、うさぎが仙台まで飛び跳ねます。

今日も、JR乗り放題切符でお越しのお客様が大勢です。試しに何人かに、『やっぱりJRのお得切符ですか?』とお尋ねしてみると、『あらやだ、分かった?』というお客様や、『えっ!?そんなにいっぱい来るの?』というお客様もいました。

そんな中のおひとり、埼玉県からお越しの奥様ひとり旅。『そう、JRの大人の休日切符で来たの。あの切符って、50歳代と60歳代で割引率が違うんだけど、家に戻って計算してみたら割引率が低いのよ~。私を50歳代と勘違いしたんだわ~、損しちゃった!』。

JR職員に実際より若く見られたこちらの奥様。嬉しいんだか悔しいんだかよく分かりませんでした。

今日、角館武家屋敷の一角、K家のご当主夫妻が遊びに見えました。ご当主は草履実演をはじめてご覧でしたが、奥様は比較的最近お越しになっていたそうです。草履を気に入ってくださり、お揃いでご注文をいただきました。
観光客の方々と親しくおしゃべりする実演にも、とても高い評価をいただきました。
ご当主曰く、『私も仕事が休みの日は旅の人とおしゃべりするんだけど、千葉さんはおしゃべりして商いになるからイイね~』。

まったくその通りと思います。仕事と遊びを兼ねて商いをさせていただいております(苦笑)。

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〓今日の一言〓

『あっ、このサイズのスダレがイイんじゃない!?』

カラっぽの展示パネルを見た米蔵スタッフの“イジワル”な一言は、14日のブログでご紹介しました。展示パネルのバックには「スダレ」を張っているのですが、これを見たお二人連れの言葉です。

草履が並んでいない展示バネルは、どうやら「スダレの展示会」と同じのようです

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高いの?安いの?

2006年05月16日 | 実演日記
今日の草履は、5月2日に大阪府豊中市からお越しのおじいちゃんとおばあちゃんが、お孫さん用にオーダーされた草履です。
大変遅くなりました。明日の便で出発です。

今日の角館は、昨日に引き続き暑さを感じる好天でした。JR乗り放題に加えこの天気ですから、自然と散策が増えます。
今日は、私の草履の「値段」に関する会話が相次ぎました。これまでもときおり会話に上ってましたが、一日にいろんな「評価」が入り混じるのは珍しいと思います。

朝一番のおばさま二人旅。『これだけの材料を使って、こんな値段でイイの?』。
熊本産のイ草と新品の綿生地を指して、こうおっしゃってくださいました。一般に、お買い上げくださる方やオーダーをくださる方は、おそらく「高い」とは感じていないと思います。

逆に、『草履も立派だけど値段も立派ね~』とおっしゃる方がいました。それでもこちらのお客様の言葉は、「両方立派」ですから誉められてもいるわけです。
また別のお客様は、Mサイズの草履を指して、『2300円するの~』。こちらの言葉は、完全に「金額に値しない」という評価です。

世の中の「商品」にはすべて値段があるわけですが、高いか安いかあるいは順当なのか、人の数だけ評価の数もあるんでしょうね。
来年に向けて、さらにグレードアップを模索している私の草履ですが、新価格になった後の評価が恐い気もします。

値段のお話以上に、私の草履には「左足用」と「右足用」があるという会話は、毎日必ずあります。過去のブログでも取り上げましたが、このたびトップページに解説を追加しました

さて、先日の「角館は美人の産地」ですが、今日また新たな真実が判明しました。
秋田市から出店した女性と応援に来ていたもうひとりの女性の会話。
『角館ってほんとに綺麗な人が多いよね~』。
『ほんとほんと、さっき来たダスキンさんまで綺麗だっけ』。

今日、マットの交換にそのダスキンさんが来ました。この会話を思い出して教えたところ、顔を赤らめて恥ずかしがっていました。ついでに、『出身はどこ?』と尋ねてみると、『北海道の小樽です!』。

やはり角館は美人の産地ではなく、美人の「集まるところ」のようです。

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旅の土産も「嫁姑」。

2006年05月15日 | 実演日記
今日の草履は、5月1日に千葉県鎌ヶ谷市からお越しの奥様からのオーダー草履です。
「ホタル柄」にエンジの、配色Ⅱパターンです。なかなかお洒落に決まりました。お約束の二週間をちょっとオーバーしてしまいましたが、明日の便で出発します。

今日は、おばさまのひとり旅がやけに目につきました。そんなおひとりと親しくおしゃべりしてみると、今日から十日間くらい、数千円の金額でJR東日本乗り放題なんだそうです。こちらのおばさまも、『こういうチャンスは利用しなきゃね』と、当地角館をお選びになったそうです。『ただ、日帰りが条件なのよ~』とのことで、実に身軽な出で立ちでお越しです。

そう思って見てみると、確かにそれらしいお客様がたくさんです。「お土産」というほどの荷物もなく、ほんとに身軽・気軽な「散策」といった感じでしょうか。
こうしたお客様にこそ、むしろ私の草履実演が「本領発揮」です。気遣うお仲間もなく、新幹線の時間まで自由に過ごせるおばさまは、実演ベンチに座ると実にゆっくりして行かれます。
『あらいやだ、最初の場所でこんなに時間を使っちゃったわ』というおばさまが、今日は三人おられました。明日もまた、そんなお客様がきっとお越しになるでしょう。

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〓今日の一言〓

『嫁はイイわ、孫に買ったから!』

おばさま三人旅のうちのお二人が、ご自分用と娘さん用、そしてお孫さん用の三足をオーダーされました。
おひとりが、『あらっ、お嫁さんの分は要らないの?』の言葉に返された一言です。

まぁ、こういうことは「お互い様」として、世の中フツーにあるんでしょうが、『草履ひとつで家庭が円満になるなら、そこはひとつ仏心でお嫁さんの分も‥』と、心の中で言いました。

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今日は一言特集。

2006年05月14日 | 実演日記
今日の草履は、山梨県甲斐市の奥様からの電話オーダー草履です。4月30日のお電話でしたが、4月27日に角館へお越しになり、1足買い足りなかったとのオーダーでした。
「地味じゃなく派手じゃなく」というご注文で、出来上がったのがこちらになります。気に入っていただけると嬉しいです。明日の便で山梨県へ出発します。

今日は一言特集です。

-その1-
これまでの本業のひとつ、慶弔記念品の分野でとてもお世話になった方がお越しになりました。地元では有名な料亭や居酒屋を経営されている社長夫人です。西宮家で草履実演していることはご存知でしたが、実際に現場をご覧いただくのは今日が初めてでした。

『おや~!すっかり絵になってるね~』。私の出で立ちから周囲のディスプレイまで、すっかり雰囲気に納まっている様をご覧になり、こうおっしゃってくださいました。
ふと、ふたつの“分身”が目に止まった社長夫人、『ほんとに画になってらね~、はははっ』

-その2-
大仙市協和からお越しのおばさま三人組。東京のご親戚がこの春角館に旅行され、西宮家で私の草履をご覧になったそうです。理由は分かりませんがそのときはお買い上げにならず、最近になって『買って来て送ってちょうだい』と電話があったとのことでした。

わざわざお越しいただいたのですが、在庫はゼロです。『足のサイズにお作りして送りますヨ』と言うと、頼まれて来たおばさまが、『せばまんず、私のがら頼む~』
東京のご親戚の分は後回しでした。

-その3-
草履のディスプレイパネルに辛うじて残っていた1足も、本日お買い上げいただきました。とうとう展示品もありません。
ガラーンと空いた展示パネルを見て、米蔵スタッフの“イジワル”な一言。
『あれっ!?展示パネルを売ってんの?』

-その4-
旧中仙町で草履作りを勉強中のYさんが、今朝材料を求めに見えました。初めて作った草履を見せてもらいましたが、形はまだまだでも、堅さはシッカリしたものをお作りです。
はじめて実演をご覧になったとき、『これはながながの力仕事だゾ~』と伝えてありましたが、いざご自身で作ってみて実感したんでしょう、『汗出で来たっけんシ!』

寒さしのぎにもピッタリの草履作りです。

-その5-
極めつけの一言。今日三女からケータイに電話がありました。用件が済んで電話を切ろうとしたとき、『へっへっへっ、とーさん、電話に出られるってことは、さてはお客さんがぜんぜんいないね~』

可愛くねーなー、お前は!


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