角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今日は一言特集。

2006年05月14日 | 実演日記
今日の草履は、山梨県甲斐市の奥様からの電話オーダー草履です。4月30日のお電話でしたが、4月27日に角館へお越しになり、1足買い足りなかったとのオーダーでした。
「地味じゃなく派手じゃなく」というご注文で、出来上がったのがこちらになります。気に入っていただけると嬉しいです。明日の便で山梨県へ出発します。

今日は一言特集です。

-その1-
これまでの本業のひとつ、慶弔記念品の分野でとてもお世話になった方がお越しになりました。地元では有名な料亭や居酒屋を経営されている社長夫人です。西宮家で草履実演していることはご存知でしたが、実際に現場をご覧いただくのは今日が初めてでした。

『おや~!すっかり絵になってるね~』。私の出で立ちから周囲のディスプレイまで、すっかり雰囲気に納まっている様をご覧になり、こうおっしゃってくださいました。
ふと、ふたつの“分身”が目に止まった社長夫人、『ほんとに画になってらね~、はははっ』

-その2-
大仙市協和からお越しのおばさま三人組。東京のご親戚がこの春角館に旅行され、西宮家で私の草履をご覧になったそうです。理由は分かりませんがそのときはお買い上げにならず、最近になって『買って来て送ってちょうだい』と電話があったとのことでした。

わざわざお越しいただいたのですが、在庫はゼロです。『足のサイズにお作りして送りますヨ』と言うと、頼まれて来たおばさまが、『せばまんず、私のがら頼む~』
東京のご親戚の分は後回しでした。

-その3-
草履のディスプレイパネルに辛うじて残っていた1足も、本日お買い上げいただきました。とうとう展示品もありません。
ガラーンと空いた展示パネルを見て、米蔵スタッフの“イジワル”な一言。
『あれっ!?展示パネルを売ってんの?』

-その4-
旧中仙町で草履作りを勉強中のYさんが、今朝材料を求めに見えました。初めて作った草履を見せてもらいましたが、形はまだまだでも、堅さはシッカリしたものをお作りです。
はじめて実演をご覧になったとき、『これはながながの力仕事だゾ~』と伝えてありましたが、いざご自身で作ってみて実感したんでしょう、『汗出で来たっけんシ!』

寒さしのぎにもピッタリの草履作りです。

-その5-
極めつけの一言。今日三女からケータイに電話がありました。用件が済んで電話を切ろうとしたとき、『へっへっへっ、とーさん、電話に出られるってことは、さてはお客さんがぜんぜんいないね~』

可愛くねーなー、お前は!


コメント (2)
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