角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

どうか、一度きりに‥。

2006年05月04日 | 実演日記
今日の草履は、あるお客様からのオーダーで、あるものをイメージしてお作りしました。
解説は後ほど。

今日も、私のホームページをご覧になってのお訪ねが相次ぎました。
埼玉県北本市からお越しのご夫婦。『ホームページ見てサ、せっかく角館まで来るんだから実物を見たいと思ってね』。
ありがたいことです。ホームページをご覧いただいて、私の実演を散策コースのひとつにしてくださっている実感は、4月に入って強く感じています。
在庫が不足している中で、こちらのご夫婦は3足のオーダーをくださいました。

もうひとつ嬉しかったのは、『角館の桜はさすがにスゴいね。こんなとこ他にないよ、日本一じゃない!?』とおっしゃっていただいたことです。
角館の旅を、心の底から満足していただけた言葉と思います。

岐阜県からお越しの、お母さんと二人の女の子。お父さんは車で待機だそうです。
やはりこちらのお母さんも私のホームページをご覧くださり、西宮家にお立ち寄りくださったとのことでした。
草履をお買い上げの上に、草履作りに挑戦したい気持ちもチラホラ。現在草履台は完売ですが、サンプルとして一台は展示しています。こちらのお母さんがどうしてもやってみたいとおっしゃれば、このサンプルをお持ち帰りいただいても構わないとも思いましたが、今日はひとまずあきらめたようです。
またやってみたくなったら、いつでもご連絡ください。

さて「今日の草履」ですが、4月18日の掲示板(投稿№111)で「あほだんさん」ご注文のオーダー草履です。ご希望草履タイトルが、「英語が得意な社長秘書」。奥様が履かれる草履のようでしたから、きっと奥様のお仕事なんでしょう。

悩みに悩みました。これまで出来上がった草履にいろんな名前を付けて遊んでいましたが、さすがに「英語が得意な社長秘書」ではどうすれば良いか見当もつきません。
あほだんさんが奥様を連れ立ってお見えになるのは、5月4日今日です。二日前、『よしっ、これで行こう!』と決めたのが、今日の草履「星条旗」です。

午後1時を過ぎた頃、ご夫婦揃ってお越しになりました。私にお声を掛けるなり、お二方ともこぼれるような満面の笑顔です。
オーダー草履だけを展示しているスペースに、今日は5足ほど並べていたのですが、その真中に輝く「星条旗」を、お二方とも一発で見つけたからでした。

『いや~、どんな草履が出来上がっているか楽しみで来たんですが、もうこれ以上ないって言う草履ですヨ~』と笑うお二方。確かに苦労はしましたが、これほど喜んでいただけるのなら甲斐があったと言うものです。
今日はこれから弘前の温泉へご旅行とか。湯上りには、どうぞ「星条旗」の草履でおくつろぎください!

確かに楽しい苦労でしたが、こういうオーダーは今回一度きりに願いたいと思います(笑)。

春の「飾山囃子(おやまばやし)」ご披露は、本日の二回目をもちまして終了となりました。次回は6月か7月になると思います。
ご覧になった多くのお客様には、喝采の拍手、誠にありがとうございました。角館の旅の想い出のひとつになりましたら幸いです。

コメント (2)
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