角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

高いの?安いの?

2006年05月16日 | 実演日記
今日の草履は、5月2日に大阪府豊中市からお越しのおじいちゃんとおばあちゃんが、お孫さん用にオーダーされた草履です。
大変遅くなりました。明日の便で出発です。

今日の角館は、昨日に引き続き暑さを感じる好天でした。JR乗り放題に加えこの天気ですから、自然と散策が増えます。
今日は、私の草履の「値段」に関する会話が相次ぎました。これまでもときおり会話に上ってましたが、一日にいろんな「評価」が入り混じるのは珍しいと思います。

朝一番のおばさま二人旅。『これだけの材料を使って、こんな値段でイイの?』。
熊本産のイ草と新品の綿生地を指して、こうおっしゃってくださいました。一般に、お買い上げくださる方やオーダーをくださる方は、おそらく「高い」とは感じていないと思います。

逆に、『草履も立派だけど値段も立派ね~』とおっしゃる方がいました。それでもこちらのお客様の言葉は、「両方立派」ですから誉められてもいるわけです。
また別のお客様は、Mサイズの草履を指して、『2300円するの~』。こちらの言葉は、完全に「金額に値しない」という評価です。

世の中の「商品」にはすべて値段があるわけですが、高いか安いかあるいは順当なのか、人の数だけ評価の数もあるんでしょうね。
来年に向けて、さらにグレードアップを模索している私の草履ですが、新価格になった後の評価が恐い気もします。

値段のお話以上に、私の草履には「左足用」と「右足用」があるという会話は、毎日必ずあります。過去のブログでも取り上げましたが、このたびトップページに解説を追加しました

さて、先日の「角館は美人の産地」ですが、今日また新たな真実が判明しました。
秋田市から出店した女性と応援に来ていたもうひとりの女性の会話。
『角館ってほんとに綺麗な人が多いよね~』。
『ほんとほんと、さっき来たダスキンさんまで綺麗だっけ』。

今日、マットの交換にそのダスキンさんが来ました。この会話を思い出して教えたところ、顔を赤らめて恥ずかしがっていました。ついでに、『出身はどこ?』と尋ねてみると、『北海道の小樽です!』。

やはり角館は美人の産地ではなく、美人の「集まるところ」のようです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする