角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

お祭りの人形。

2014年09月04日 | 実演日記
五つある大置山のうち二つ目の安藤家大置山に、昨日人形が乗りました。角館を散策されたご経験をお持ちならすぐに思い起こせるでしょう、安藤醸造本店です。こちらは今年十年目の記念となる大置山で、そのクオリティーの高さはこれまでで最高点じゃないでしょうか。今朝写真を撮るため6時30分頃に訪ねたところ、見物人がすでに複数おりました。みなさん楽しみで仕方ないんですね。
















最後の画像「捕方」と他人とは思えない草履がこちらです。




角館のお祭りでは、五つの大置山と十八台の曳山にそれぞれ人形が乗せられます。「歌舞伎場面」と「武将合戦場面」に大別され、その年によって異なりますがほぼ半々くらいでしょうか。歴史上の「○○の合戦」は大河ドラマにも出てきますし、歴史の授業でも少しは習います。でも「歌舞伎場面」はまず馴染みが薄いんじゃないでしょうか。私もほとんど知識はありませんが、お祭りの人形のおかげで多少は興味を覚えさせてくれます。画像の外題説明にもある通り、歌舞伎場面では登場人物の「無念」がよく表れていますね。

お祭りまであと三日となりました。6日の午前までにすべての大置山と曳山に人形が乗ります。角館のお祭りに向けた町の空気は、何度経験してもよいものですよ。
東京からお越しのご家族旅に『あと三日でお祭りだったんですよ』と言うと、『そうみたいですね。知らなかったんですよぉ』。聞き慣らされた言葉とはいえ、いささか「無念」であります。
コメント (2)
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