角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

嬉しい言葉とご訪問。

2014年05月30日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
東京の仕入部長チョイスの日暮里新柄が届いています。第一号は和の情緒たっぷりに配色してみました。黒or紺にエンジは角館草履の王道的配色です。やっぱり粋であり、綺麗ですね。
色とりどりの和傘が美しい平生地がこちらです。



「今日の草履」をお持ち帰りは、長野県安曇野からお越しのご夫婦です。奥様がこちらをお選びになり、同じサイズのご主人は定番配色④をお選びでした。と言っても、本日の24cm在庫は三点のみ。少ない在庫からのチョイスに申し訳ない気持ちもありましたよ。
それでも嬉しかったのはお帰り際の奥様の言葉、『いつも履いてる布草履がだいぶヘタってきたので、この旅行で草履を見つけたら買おうと思ってたんです。いいものに巡り会いました~』。

もうおひとり嬉しいご訪問です。劇団わらび座「げんない」に出演している女性俳優さんが、足を手術したばかりのおばあちゃんに履かせてあげたいとお越しでした。ご自身も角館草履のご愛用者である女性は、足の心地良さを確認済みです。実演席で数多く展開される「家族愛」を、またひとつ見せていただいた心境ですね。在庫がありませんでしたから、明日早速お作りします。可愛い孫娘が祖母へ寄せる愛に応えられるよう、心して編みたいと思っています。

桜まつりが終わってからの品薄が今も続いていますが、私の予想では六月に入るとさほど多くのお客様はお見えにならないと思っています。それは6月18日から始まる「大人の休日倶楽部」なんですね。四日間乗り放題一万七千円が六月末日まで続きますから、その直前は旅人が極端に減るという事情です。

それまでに少しでも在庫を増やすべく、頑張ってまいります。
コメント
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