角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

主人公になれ。

2014年05月20日 | 家族の話




今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き[五阡二百円]
紺と茶の同柄色違いです。お互い濃い色同士の組み合わせは、重さと言いますか貫禄を感じますね。桜まつりが終了した時点で26cm草履は在庫が皆無でした。一足だけですが久しぶりの在庫です。

朝ドラ「花子とアン」の視聴率が好調のようです。「あまちゃん」から「ごちそうさん」そしてこの度と、右肩上がりで伸びていると報道されていました。私が朝ドラにハマったのも「あまちゃん」からですから、全国の視聴者モニターと私の感覚が一致したようです。それにしても朝ドラって面白いですね。

先週土曜日の放送は、主人公はなの卒業式でした。ブラックバーン校長の通訳を務めたのがはなです。校長の祝辞はいささか感動しましたよ。
『あなたたちが将来、この学校にいた頃が幸せだったと思ったら、私の教育は間違っていたと言わざるを得ない。なぜなら、人生の最上はいつも未来にあるのだから』。

これまで娘たちの卒業式に何度も参列しましたが、これほど簡潔に心を打つ言葉を聞いたことがありません。言葉違いでそんな意味の挨拶があったとは思います。でもこれだけ新鮮に心へ届くのは、やはりその簡潔さと的確さではないでしょうか。
という話を西宮家のスタッフにしたら、『それが脚本家でしょ。学校にはシナリオライターがいないもの』。まったくその通りであります。

わが家の次女と三女も社会人となり一か月半が経ちました。介護施設で働く三女は、親の心配をヨソになかなかよく頑張っています。それでも未だ若干19歳、これからいくつもの試練が待っているでしょう。
看護師デビューした次女は、すでに試練と闘っています。業務そのものの過酷さは頭に描けても、想定外は案外人間関係にあるものです。

すべてが右肩上がりの人生はないでしょう。けれども今日より明日のほうがちょっとだけでも良くなると信じなければ、人は生きていけません。ブラックバーン校長の言う通りやがて将来、やっぱり過去より現在そして未来が良いと思えるように今を乗り越えてほしい。オヤジが娘たちに願うのはこの一点に尽きます。

私の小学生時代、担任の先生がよく言っていた言葉が「主人公になれ」でした。わが人生の主人公はもちろん自分ですが、脚本を書くのも自分です。
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