角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

拡大解釈とビッグマウス。

2014年05月06日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き[五阡二百円]
紺ベースにエンジの組み合わせは、「秋田おばこ調」として女性サイズに多用しています。でも男性サイズに作れば、それはそれで違和感なくお洒落なんですね。「今日の草履」も数日前に男性がお持ち帰りでした。

桜まつりに引き続き、本日でゴールデンウィークも終了です。最終日は毎年ご来客数が少なめなのですが、今日は想定より多かったでしょうか。思い起こせば一年前、間もなく満開を迎えるというのが今日あたりでしたよ。ゴールデンウィークが終わってもお客様の人数がガタ落ちしなかった一年前と比較すれば、やっぱり今年は少なく感じるかもしれません。

今年も桜を目指して東北を旅歩く人々と出会いました。北東北では北上展勝地・弘前公園、そして角館と巡るコースが一般的です。角館の人出発表は間もなくと思いますが、弘前公園の人出は平年よりずいぶん多いと報道されていました。弘前城の本丸石垣修理が向こう十年ほど掛かるらしく、今のうちに観ておきたいという人で溢れたんですね。

大阪からお越しのおばさまが、『十年後やったら生きとるか分からんしね』と言っていました。角館草履をお買い上げですから、きっとお元気と思います。
関西全域かは分かりませんが、いわゆる「大阪のおばちゃん」は表現がオーバーですね。もちろん愉快という意味です。草履の健康効果をご理解のうえお買い上げを決められた大阪のおばさまが、『じゃあ、この草履を履けば綺麗になるってことやね!』。

大阪でどう言うのか分かりませんが、秋田県ではそれを「拡大解釈」と言います。もっとも私はその言葉に対して、『もちろんじゃないですか~』と答えてしまいました。とてつもなく大きな約束を背負った気分です。ちなみにこういうことを、「ビッグマウス」と言います。どっちもどっちで盛り上がりました。

コメント
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