角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

フラれ気分の草履職人。

2012年10月22日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
シーチング(無地)にオレンジ色を加えてから、角館草履のカラーバリエーションが幾分広がった気がします。
可愛らしい草履を手にした女性は、たとえ年齢がいくつであろうとテンションが高いですよ。「今日の草履」も、『そんな派手な草履は私に無理よ~』とおっしゃりながら、70歳代と思しきおばさまがお買い上げくださいました。

日々のブログでは、角館草履をお買い上げのお客様か、あるいは実演に関心を示された方とのエピソードを綴っています。当然のことながら、そうしたお客様は草履コーナー前を通過されるごく一部であり、その何倍、何十倍の人々は草履に無関心で通り過ぎます。だからこそ「縁」というものを強く感じるわけですね。

人気タレントさんの中に、「ぐっさん」の愛称で親しまれる山口智充さんがいます。かねてより芸の器用さに感心していましたし、実直な性格が感じられて好印象を持っておりました。
さらに大河ドラマ「新撰組!」の永倉新八役は、毎週楽しみに観ていたものです。

今日米蔵に入って見えた男女二人。草履コーナーからは少し離れていたので、私は気づかず草履を編んでいました。米蔵スタッフと言葉を交わしたあと、男性のほうが少し草履コーナーに近づいて、『草履を編んでらっしゃるんだぁ』。
その言葉は遠いなりに私の耳にも届きました。男性はその位置からUターン、女性と共に米蔵を出て行かれたんですね。

その直後米蔵スタッフに聞かされたのは、男性が山口智充さんで女性がテレビ局のアナウンサーだったことです。
好印象を持っていたタレントさんに、目前でUターンされてしまいました。これは「縁がなかった」というより、完全に「フラれた」感じですよ。

どうやらさんさんサンとは、しっかりご縁があったようです。なるほど、キーワードは「帽子」でしたかっ。それじゃあ素直に“脱帽”ですなぁ。
コメント
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