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今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
紺系でまとめた草履は、涼しげに見えてお洒落です。ベースのプリント柄はなかなか彩りが豊かで、間もなく里へ降りて来る紅葉を想わせますね。
「今日の草履」をお持ち帰りは、大阪市からお越しのおばさまでした。そのときの23cmはこの草履ひとつだけ、おばさまは『私はこの色でかまいませんよ~』と言いながら、『少しまけてくれてもエエんやけどねぇ』。
“大阪のおばちゃん”の社交辞令的挨拶のようなものですね。
私のお答えはいつもと一緒。『どなたが何足買われても、値引きっていうのは一度もないんですよ~』。
角館草履の手間ひまは実演で実証済みですから、大阪のおばちゃんでさえ『そりゃ、そうやな~』と言ってくださいますよ。
「価を二つにせず」。
先日の地元紙に紹介されていた言葉です。解説は、相手が誰であろうと、あるいは場所がどこであろうと、品物の価格を変えてはいけない。その場その場で上手く商いをして、自分は世渡り上手などと思ったところで、結局は人様から信用されなくなる。
まずこんな意味でしょうか。
過去に生業としていたギフト業では、注文の数量や顧客との付き合いによって、その場その場で単価を決めていたものです。注文すれば100個でも1000個でもトラック便が届けてくれるギフト商材は、文字通り「薄利多売」ができました。けれども、商品に対する愛着はなかったですね。
角館草履はひとつひとつ私が編み上げていきます。注文すればどこからか届くようなものではありません。「わが子」にも近い草履たちは、これからも値引きされることはないと思います。