角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「喋り」は生きること。

2011年08月26日 | 実演日記




今日の草履は、8月21日のブログにご登場の大阪からお越しくださった男性のオーダー草履です。紺の唐草に黄色を組み合わせたのは、「タイガースカラー」を表現するためなんですね。さすがは関西人、根っからのタイガースファンなんでしょう。
三日間のお休みが入ったために少し時間が掛かりましたが、明日の便で出発です。到着したらすぐ履いてくださいね~。

今関西と言えば、島田紳助さんの引退報道が賑やかです。紳助さんの周囲では『なにもそこまで…』という意見が支配的のようですが、熟慮の末に自分で導き出した答えが引退であったなら、これが翻ることはないでしょう。

それにしても惜しい人材ではありますね。かねがね紳助さんの頭の回転の速さと、持つ言葉の豊富さには感心しておりました。かなりの読書量が想像されますし、おそらく日常が喋りの練習場であり、リハーサルだったんじゃないですかね。相当喋りこんでいなければ、ふいの言葉があんなに出ないでしょう。

「喋り」はタレントさんだけに問われる要素ではありません。物販や営業職はもちろんのこと、人付き合いにも欠かせないと思えば「生きる」そのものに必要と言えます。
島田紳助という人は慈善事業にも積極的でしたが、その卓越した喋りのテクニックでも世の中に一定の功績を遺したと思いますね。

角館草履の実演席も、私とお客様双方の「喋り」で商いが成り立っていますし、それによって思い出のひとつになっているのでしょう。紳助さんほどにはなれなくても、「喋り」は重要な要素ですね。
コメント
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