5日(火)映画「あなたへ」を見に行ってきました。高倉健さんの映画は、実に
「鉄道員(ぽっぽや)」以来ということになります。実に13年ぶりということにな
ります。もともとが出演回数の少ない高倉さんのことですが、6年ぶりの主役と
言うことですから、「鉄道員」の7年後に何かに出ておられるようですが、私の
記憶では見ていないように思います。
この度の映画「あなたへ」は「第36回モントリオール世界映画祭」で、コンペ部
門以外の審査員が選ぶエキュメニカル審査員賞特別賞」を受賞したそうです。
エキュメニカル賞というのは「人間性の内面を豊かに描いた作品」に贈られるそ
うです。
確かに、この作品に出てくる人々は、あまりに日本人的で、外人には理解しに
くいのではないかと話していました。腹芸? と言いますか、そのものずばり
と言わなくとも相手の心を察すると言うことです。
このたび高倉さんが、映画祭に出席したのは「13年前『鉄道員』で主演男優
賞を受賞しながら、出席していないので、その節の「お礼」をいう為に出席さ
れたそうです。
「あなたへ」は妻を亡くした男(富山刑務所の指導技官)が、その妻の残した
絵手紙(遺言)には「故郷の海に散骨して欲しい時されていて、「もう一つの遺
言」長崎の郵便局止めになっている、それを受け取り、散骨する為に、妻の生ま
れ育った、長崎に、定年後は妻と旅行に使うつもりだった、自分で改装したキャ
ンピング仕様の自家用車で1300K離れた長崎に旅した時に、出会った人たち
との出会いを描いたものです。
この写真は PC上の「あなたへ」の公式サイトからお借りしました
この旅で最初に出会ったのが、大型キャンピングカーに乗った、自称・教員だ
った。退職後旅をしていると触れ込む、ビート・武扮する「車上あらし」だった。
山頭火と松尾芭蕉の歌から「旅と放浪」の違いはと語り合う。山頭火は放浪で
あり、放浪は目的がなく、帰る処がない」「旅は帰るところがあり、行き先の目
的が在る、それは芭蕉」と語り、何となく気持ちを通じ合わせるが、長くは続か
ず、自称・元教員は警察に捕まってしまう。
主人はビート武の出番が一番面白かったと言います。ビート武らしい役や名~と
言います。
人との一期一会の楽しさや、優しさは理解することが出来ましたが、妻が何を
云わんとしているのか、分からない部分があります。「故郷の海への散骨を望
んでいたけれど、口に出せなかった。二人の間には、心を開くより、相手に対
する遠慮の為に、口に出来なかったことが多々あった。もっと心を開いたほう
がよかったのじゃないだろうか?と言うことが言いたかったのだろうか。
長崎に着くまでに、色んな人との出会いがあり、所々に妻との思い出シーンが
あり、話は進んでいく。後は映画館で自分で見て、色んな事を考えてみてくだ
さい。
(1930回)
お墓を持たない私達は、「散骨」も考えているものですから
この映画を観てみたかつたのです。
頼まれた人の気持ちを考えると、淋しく辛いことかなとも
思いました。
竹田城址天空の音楽祭が素敵でした。
宮沢賢治作詞作曲の「星めぐり」良い歌ですね。
宮沢賢治が作曲までしていたとは知りませんでしたから、
見間違えかと、画面を疑いの眼で、じ~っと見てしまいました。