ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

映画 「あなたへ」

2012年09月06日 | 映画の話


5日(火)映画「あなたへ」を見に行ってきました。高倉健さんの映画は、実に
「鉄道員(ぽっぽや)」以来ということになります。実に13年ぶりということにな
ります。もともとが出演回数の少ない高倉さんのことですが、6年ぶりの主役と
言うことですから、「鉄道員」の7年後に何かに出ておられるようですが、私の
記憶では見ていないように思います。

この度の映画「あなたへ」は「第36回モントリオール世界映画祭」で、コンペ部
門以外の審査員が選ぶエキュメニカル審査員賞特別賞」を受賞したそうです。
エキュメニカル賞というのは「人間性の内面を豊かに描いた作品」に贈られるそ
うです。

確かに、この作品に出てくる人々は、あまりに日本人的で、外人には理解しに
くいのではないかと話していました。腹芸? と言いますか、そのものずばり
と言わなくとも相手の心を察すると言うことです。

このたび高倉さんが、映画祭に出席したのは「13年前『鉄道員』で主演男優
賞を受賞しながら、出席していないので、その節の「お礼」をいう為に出席さ
れたそうです。

「あなたへ」は妻を亡くした男(富山刑務所の指導技官)が、その妻の残した
絵手紙(遺言)には「故郷の海に散骨して欲しい時されていて、「もう一つの遺
言」長崎の郵便局止めになっている、それを受け取り、散骨する為に、妻の生ま
れ育った、長崎に、定年後は妻と旅行に使うつもりだった、自分で改装したキャ
ンピング仕様の自家用車で1300K離れた長崎に旅した時に、出会った人たち
との出会いを描いたものです。


           この写真は PC上の「あなたへ」の公式サイトからお借りしました


この旅で最初に出会ったのが、大型キャンピングカーに乗った、自称・教員だ
った。退職後旅をしていると触れ込む、ビート・武扮する「車上あらし」だった。
山頭火と松尾芭蕉の歌から「旅と放浪」の違いはと語り合う。山頭火は放浪で
あり、放浪は目的がなく、帰る処がない」「旅は帰るところがあり、行き先の目
的が在る、それは芭蕉」と語り、何となく気持ちを通じ合わせるが、長くは続か
ず、自称・元教員は警察に捕まってしまう。

主人はビート武の出番が一番面白かったと言います。ビート武らしい役や名~と
言います。

人との一期一会の楽しさや、優しさは理解することが出来ましたが、妻が何を
云わんとしているのか、分からない部分があります。「故郷の海への散骨を望
んでいたけれど、口に出せなかった。二人の間には、心を開くより、相手に対
する遠慮の為に、口に出来なかったことが多々あった。もっと心を開いたほう
がよかったのじゃないだろうか?と言うことが言いたかったのだろうか。

長崎に着くまでに、色んな人との出会いがあり、所々に妻との思い出シーンが
あり、話は進んでいく。後は映画館で自分で見て、色んな事を考えてみてくだ
さい。
                              (1930回)


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2 コメント

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Unknown (いっさ)
2012-09-07 10:41:08
一週間ほど前に二人でこの映画を観てきました。
お墓を持たない私達は、「散骨」も考えているものですから
この映画を観てみたかつたのです。
頼まれた人の気持ちを考えると、淋しく辛いことかなとも
思いました。
竹田城址天空の音楽祭が素敵でした。
宮沢賢治作詞作曲の「星めぐり」良い歌ですね。
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Unknown (ちっち)
2012-09-07 22:04:28
映画館も熟年のご夫婦やら、女連れやらで思っていた以上の人の入りでした。

宮沢賢治が作曲までしていたとは知りませんでしたから、
見間違えかと、画面を疑いの眼で、じ~っと見てしまいました。
返信する

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