ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

パリのおばあさんの物語

2012年11月15日 | 一寸そこまで

            「スズラン」   尼崎・立花     (12-11-14)


昨日、首脳会談の場で、突然?解散日を切り出した野田総理、「えっ?!」とた
じろいで安部さんは「決断できない自民党…」と言い切られた。やっぱり、したた
かな野田さんでした。しかし口に出した2日後に解散とはね~、民主党の皆さん
大慌てで、明日の夜には雲の子散らすように、お国入りでしょうか…


    
               ↑   チラシ  表        ↓  裏
    

私は、昨日(11月14日)は西宮の「芸文」に岸恵子さんの朗読と仲道郁代
さんのピアノとのジョイントの会に行ってきました。

岸恵子さんの「パリのおばあさんの物語」は岸さんがフランスの本を頼まれて
翻訳なさったものです。私は本を読んでいますから、「あんなに短いものを?」
と思ったのですが、仲道さんがその文章の感じを音にあらわされたものでした。

この本を読んだ感想は、私のブログのバックナンバーから11年9月13日に
書いております。お時間があれば、見てください。

去年見られた方のお話では、岸さんは「黄色の服」だったそうですが、今年は
「ピンクと黒」(上着が腰まわりを包むまでの丈でピンク、スカートが黒で襞奥
にピンクがちらちら)で、対する仲道さんはグレーっぽい黒でした。

朗読の方は1時間ですが、本の内容を知っていますので、どうって事も在り
ませんでした。ピアノは、文章に合わせているということでしたが、それは仲
道さんの感性で、私にはなるほど! と思う部分は1~2ヵ所でした。老女の
可愛さを読む時は、もう少し、軽やかな音でもよかったかな~?と思いました。
そこは、仲道さんと私との年の差なのでしょう。

後の対談が面白かったですよ。中道さんがお若いにもかかわらず、おばあさん
世代の岸さんに対して、礼を欠くことなく、スムーズに話運びをなさいました。

パリ郊外にある、岸さんの邸宅に何度も何度も空き巣に入られたお話、最後に
は絨毯までもって行かれたと、「今は、笑い話ですが、当時は大変でした…」
と言うお話で、笑いを取っておられました。

岸さんの「私も本をよく読むほうなのですが、今の若い作家の方のものは、何
となく気がのらない感じです。ミステリーみたいだし…」と言われました。わが意
を得たりと言う感じでした。11月6日のこのブログに、借りていた本が、何となく、
3冊ともしっくりこず、何を云わんとしているのか分からず、途中で読むのを中止
したと書きました。私だけではなかったようです。岸さんも今の若い作家の書くも
のに何となく同意することなく、違和感を覚えられているようでした。

年が行くと、食べ物の好みが変わったり、新しい味を積極的に取り入れないよ
うに、本にも、年齢?なりの好みが合ってあたりまえかな? と思い安心しま
した。

今、岸さんは小説を書かれたそうです。しかし50ページほど縮める様にとい
われて悩んでいると言われました。来年の春には出版できる予定なので、「読
んでください」と何度も何度もいわれました。勿論読むつもりですよ。「ベラルー
シの林檎」ほか。何冊か読んでいますしね。

本の題名が未だだそうです、編集部の方は「流れる」等言われるそうですが、
「流れる」は幸田文さんの本の題名と同じです。もっと違う題名を考えて欲し
いですね。

「女の目が見た身体や心の老いを描いているので、女の方に是非読んでいただ
きたい」ということでした。暖かくなる春にもう一つの楽しみが増えました。




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