「セイジ」 西宮の公園 (12-6-15)
10月27日(土) 目覚めた時から「今日は図書館にいくぞ!」と…。
「歩いていく? 病み上がりだからバス使う?」自分を甘やかそうとする自分が
いる。「駄目駄目!歩きなさいよ!」もう一人の私が叱る。
リュックに分厚い本を6冊、背負う。大げさではなく、よろけそう。「良いじゃない
の、フラフラしても、背中の重さでよろけることはないよ! さあ歩いていき
なさい」門を出ても目が左のバス停の方を見る。「だめよ!」叱られて、右の
方に歩き出す。
暫く行くと、肩に本の重さが食い込んでくる、気が付くと、息があがって、口
で息をしている「ハーハー、ヒーヒ」。たった2週間家に閉じこもっただけなの
に! 私の体は動く事を嫌い、怠けようとしています。
手術などで2.3日寝たきりにすると、まず立ち上がることから練習を始める。
と聞いたことがありますが、「噓~! ありえない!」と思っていましたが、
どうも本当のようです。ゆっくりで良いから、動かせるところは動かさないと
駄目になると知りました。勿論、私達の世代の話ですよ。
「やっぱり、バスにのる?」自問自答。「ゆっくりで良いやん! 歩きよ!
今怠けたら、あんたはたった2~3kが歩けなくなるよ!」「そうやね~。立
ってるんやから、歩かなな~」
ブツブツと自問自答しながら、休みながら、図書館へ。帰りは本も薄いの2冊
に変わり軽々です。「これなら、何時ものとおり、スーパーによって買い物を
しよう!」大げさなようですが、一つクリアーしたことで、自信が付きました。
スーパーでゴツンと当たってきた人がいます。「?」と振り向きますと、その
人はニッコリと笑いかけました「ぶつかっておいて笑うなんって!」っと思っ
たのですが、「如何いたしまして」と言うつもりで私も微笑みを返しました。
そのときです、ご主人だと思います、急にその人を乱暴に引っ張り、怖い顔で
何かいいました。女性は引っ張られないようにと抵抗しながら、奇声を発しま
した。そこで私ははっと気が付きました。彼女は「認知症」状態の人だったの
です。
歩く方向が同じなので、再々出会いました。レジでも一人置いて前に、その夫
婦が並んでいました。ご主人は始終話しかけていました。怒鳴っているときは
怖い人やな~と思ったのですが、根は優しい人なんでしょう。だって、買い物
につれてきているのですもの。本当なら、家に置いて、自分だけ外出するでし
ょう? わからなくなった人でも、たまには家から出て、人の中に入りたいの
ではないでしょうか?
買い物籠の中のジュースを取り上げました。「まだ駄目や」とご主人、すると
奥さんが、店員さんに「シール張って」と差し出したのです。子供が持ちたが
ったとき、お母さんはいいます「シールを貼ってください」。あの光景なのです。
奥さんは思い出しているのです、そして自分の為に頼んだのです。でもそれ
からが違います。ジュースを欲しがった事を忘れて、シールを貼ってもらった
ジュースを手に取ろうとはしなかったのです。知らん顔です。
私は反省しました。たった、2週間風邪で体力が落ちたとぎゃぁぎゃぁ騒いで、
元気に生かされている自分に感謝する事を忘れていました。読みたい本が読
め、行きたいところにいける健康な生活が与えられているのです。
私の心の中には、いつも甘えようとするA子ちゃん、反対に怠けてはいけない
と叱るB子ちゃんがいます。これからはよっぽど気をつけてB子ちゃんの声に
耳を傾けないと、健康に、老後を楽しむことが出来なくなると感じる日々でした。
10月29日(月) 行ってきましたよ、新しい阪急に…。と言いましても、友の会
の継続をしに9階まで上がって、後はB1とB2に食料品の買出しに行っただけ
ですけれど。下りのエスカレーターから売り場を眺めただけで、各階の売り場
の方には足を運んでおりません。
食料品売り場で、「パン」「オカキ」「チリメンジャコ」「和菓子」「お寿司」のお気
に入りの店を捜さなければならないので、他の階は又の日にと思ったのです。
「スウィーツ」のお店の多いことに驚きましたが、あまり食指が動かないので、
ただひたすら、買いたいものを捜して移動しました。「スウイーツ」には行列
の店が多々ありましたね。
風邪引きで、少し食欲が落ちていますので、大好きな「お寿司」で胃を満たそ
うと思って、買って、両手に一杯荷物を持って、ウンウン言いながら、スッピ
ンの顔をマスクで隠してかえって来ました。
熱~いお茶とおいしい「お寿司」で、お昼を済ませると、お腹一杯になり、ぐ
っすりと眠ってしまいました。夜はお腹が空かないので、キツネうどんを食べ
ただけでした。
そして、又すぐ寝ます。今日だけはもう少しル~ズなじかんを過ごさせてやり
ましょう。 明日からがんばろう!