「ソルハ」 は 「平和」 という意味だそうです。
いたいけない子供が、友の死を目前に見る。
それも一人や二人ではない、
幼い心が、どのように受け止めたのか、
このキズが成長にどのように関っていくのか、
私には分からない。
私も、大東亜戦争時代に生きていたのだが、
直接に戦争を知らないし、
佐々木先生が、ふもとの小学校に来るようにと言われて、
そこでラジオで終戦を知り、私たちに伝えた。
聞いた私達は皆相手を見つけて、大声でしゃべりあったのは
覚えていますが、
誰と何をしゃべったのか覚えていません。
佐々木先生が、私たちにどのように説明なさったのかも、
覚えていません。 ただ 「神戸に帰れる」 と言う喜びで、
何かしゃべっていたようです。
2ヵ月後に神戸に帰りました。
でも元町の家は焼夷弾にやられ、
母たちが同居出せてもらっていた平野の家に帰りました。
勿論、学校も変わりました。
この本を読んで、国が違えば、
戦争の形も違うと言うことを知りました。
あまりの変化に、考えることも無く、
私はただただ置かれた環境に従うのみでした。