落陽 朝井まかて
ちょっと違う感じ。こんな書き方もされるのだと、思いながら読みました。
あまりにも人名が多すぎて、こんがらがりそう。
いまの世の中との違い
・ 婚礼も葬式も夜にするんですね。
夏目漱石が明治天皇の「徳」と「愛」を文学にし、「奉悼文」としたそう
です。
明治天皇の御棺も皇居を夜の8時に式場に向かったそうです。その時から
西洋に習い、葬式の喪服が「黒」になったそうです。それまでは「白」
でした。
葬式は知りませんでしたが、婚礼は夜と知っていました。親戚の人が結婚
する時、夜でしたから、式場までの道のり、私が花嫁の足元を懐中電灯で
照らしたのを覚えております。
女官 公家の娘さんしか駄目だったそうね。天皇のお手つきになる公算
が大だからですって。それもその家の格によって、初めから地位
がきまるんです。
仕舞屋=しもた屋 懐かしい言葉でした。戦前の母のお店が住宅街、即ち、
しもた屋の中に挟まるようにしてあったんです。
・ その年には多くの催しがあり「東京大正博覧会」もありました。
懐かしさをかみ締めながら読んだ本でした。