緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

合唱曲「小さな空」を聴く

2015-08-29 22:35:11 | 合唱
素朴だが感動する合唱曲を聴いた。
武満徹作詞、作曲、「小さな空」という曲である。
1970年代の少年時代を思い出す。夕暮れ時の家路につく頃、ススキの揺れる中をオレンジ色の日差しを浴びながら、開かれた窓から聴こえるピアノの音を聴きながら、土の道を歩いたっけ。

石炭ストーブから出る煙のにおいをかぎながら、暖かい家に急いで帰った雪道。

「青空みたら 綿のような雲が
  悲しみをのせて 飛んでいった」

どれほど悲しいことがあったのか。悲しい気持ちは人間らしい気持ちの証。

「夕空みたら 教会の窓の
  ステンドグラスが 真赤に燃えてた」

夕陽の美しさを見て、何を感じたのか。美しいものに見とれるのは、自分に執着していないから。

「夜空をみたら 小さな星が
  涙のように 光っていた」

星を見て涙だと思う。楽しいだけが幸せではない。

自分の感じる気持ちをそのまま受け入れていい。
いいこともつらいこともそのまま感じて、その気持ちを大切にしてあげたい。

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-08-30 09:34:07
武満徹作詞、作曲、「小さな空」をご紹介のユーチューブの合唱曲と下記サイトの両方で聴きました。
好みにもよると思いますが私にはこちらの方が感情豊かに響いてきました。ご紹介ありがとうございます。

https://www.youtube.com/watch?v=NLEfBBIYzIo
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Unknown (マサコ)
2015-08-30 19:02:46
緑陽さま

夏も過ぎ、実りの秋を迎えようとしています。
いかがお過ごしでしょうか?

ミケランジェリ、「小さな空」「死んだ男の残したものは」を拝読しました。
いつも静かな心で、上品に、音楽、詩、政治、人間の心について語られる緑陽さんに深い感銘を受けています。

不思議なことに、各人の語られる音楽評と政治観は、大変似通ったものだということです。
この年になって色々な方のブログで文章を読む時、人の心の襞というものが、どのジャンルでも同じような現れ方をすると思います。
特に政治を語る時の心のあり方が未熟であれば、逆効果になることに注意しながら、生きていきたいと思います。
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Unknown (緑陽)
2015-08-30 21:28:58
Tommyさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
記事で取り上げた「小さな空」をお聴き下さりありがとうございました。
Tommyさんが紹介下さった湯川亜也子さんの独唱を聴かせていただきました。
おっしゃるように、合唱よりも独唱の方が心に強く響くものがありました。それだけに歌い手の実力がストレートに現れるので、このような素朴な歌ほど歌うのが難しいのかもしれません。アルトの素晴らしい歌唱でした。
また、合唱でも独唱にしても、伴奏はピアノが最も適していることもこのYoutubeの演奏を聴いて改めて感じさせられました。
このピアノの伴奏は低音がとてもいい音で鳴り響いていました。意識していなくても、ピアノの演奏の良し悪しが合唱にしても独唱にしても聴き手に大きな影響を与えるものなのだと気付かされます。
ありがとうございました。
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Unknown (緑陽)
2015-08-30 21:55:18
マサコさん、こんにちは。お久しぶりです。
記事をお読みいただきありがとうございます。
このところ過ごしやすい日々が続いております。
これから音楽を聴くのに最適な季節がやってきますね。
昔に比べて政治の動きを見つめることが難しくなったように思えます。
何が真に正しいのか見極めたり、判断することは安易な気持ちでは出来ないのだと思います。
新聞等で若い方からお年寄りの方まで多くの意見を目にします。
時に、それらの方々の意見の裏にある真意が見えてくることがあります。
本当に政治の核心に迫った意見というのは案外少ないのかもしれません。
(変な返信になってしまい、申し訳ありません)

マサコさんの好きなピアノの記事を近いうちに取り上げようと考えております。
ピアノの音は本当にすばらしいです。
また記事を読んでいただけると嬉しく思います。
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