緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

アルミ製弦止め試してみた

2023-03-21 21:31:17 | ギター
今まで音を少しでも良くしようと、ブリッジに弦を固定するための器具、いわゆる弦止めとかチップとか言われているものを様々な材質、形状のもので試してきた。

材質で言うと、象牙、牛骨、黒檀、銅、真鍮、アルミ、樹脂などである。
今まで試した中で、弦止めの構造が悪いために弦が表面板に強く接触し、痛々しい傷を付けた以外は、割れ、破損などの大きなトラブルに見舞われることは無かった。
ただ、真鍮製を試した時に、装着後の調弦時に弦が切れるということが2回あったので、これはその後使用することはなくなった。

今回試したのはアルミ製でもよく採用されている丸い筒状の管のような構造(現代ギター社のクリアトーンなど)ではなく、扁平な形状のものであった。







弦を通す丸い穴のエッジも切削加工が施されていて、弦が切れないような配慮がなされている。
この商品の長所は形状が直方体に近いため、弦止めの側面が安定してブリッジに接することと、固定した弦の端を上方向、下方向に出すのではなく、横向きに出すことが出来るので、弦が表面板に接触したり、ピチカートをする際に服の袖に弦の端が引っかけたりすることが無くなるというメリットがある。
弦の固定方法も安心できるものだ。





ただ楽器によっては弦を通す穴の位置が低いと、弦止めが表面板に接触する可能性がある。
私の楽器の場合は、弦止めを上方向に引っ張って固定したところギリギリセーフだった。



弦穴からサドルの頂点までの角度がこれだけある。特に6弦はブリッジの木部に弦か接触してしまっているので、6弦だけは弦止めを使用しなくてもいいだだろう。



また6弦は弦が太いため装着が難しく、結びきれなかった弦が輪状のような状態になると、演奏中に急に音が下がってしまうことがあるので注意が必要だ。
ちなみに、弦を張る際にストリングワインダーという速巻きできる器具は使わない方がいい、
なぜならばブリッジの弦を通す穴が弦との摩擦で削れてしまうからだ(特に穴の上部)。
新品のギターでこれをやって、弦穴の周りに弦との接触でブリッジが削れた際に出た木粉がたくさん付着しているのを見たことがある。
糸巻きの軸の摩耗を早める可能性もある。(グリースを付けていない糸巻きなど)

肝心の装着後の音はどうか。
あくまで主観であるが、音の立ち上がりが他の弦止めを使用した場合と比べて速いように感じた。
装着した直後の音のこもりも6弦を除いては無かった。
他の弦止めは装着した直後はたいてい音がこもる。

今まで試したものの中では一番いい感じ。
しばらくはこれを使っていくつもりだ。

参考になるかわからないが、この弦止めを装着した楽器で弾いた音を録音してみた。
(ミスあるが、音だけ聴いて下さい)

アルミ製弦止めの試し弾き 2023年3月21日
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