緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

悲しみの極み クリニック火災

2021-12-18 22:20:35 | 時事
大阪の雑居ビルのクリニックで起きた火災。
普段、こういう内容の記事は書いたことはないが、あまりに悲痛なのでかかざるを得なかった。

このクリニックの院長が火災に巻き込まれ、今でも安否不明だと言うが、多くの患者から慕われ信頼されていたという。
それだけでなく、「自分の人生で大きな存在だった」、「先生は自分の人生を変えてくれた」、「先生がいなくなって心に穴があいた」など、多くの声が寄せられているという。

このクリニックは心の病を抱えながらも耐えながら働いている人のために、夜10時まで診療していたという。
ある関係者は、彼が一体いつ寝ているのだろうか、と不思議に思うほど働いていたという。
また、院長は復職に向けたサポートに問題意識を持っており、「リワークプログラム」と呼ばれる講座を開いたり、職場に近い環境に慣れるためのグループワークも行っていたという。

私も遠い昔、鬱病を患い、薬物療法を受けたことがあった。
その時の診療時間、2,3分。
症状のみならず薬の副作用で苦しめられた。
結局で薬で治らず、その後数年間どん底の極致を味わった

その時のクリニックは多くの患者が流れ作業のように入れ替わり立ち代わり出入りしていた。
精神科医ほど堕落した心の専門家はいないと、それ以来確信していた。

心の専門家には誠実な人もいれば、狡猾で弱い人を食い物にして金儲けしか考えていない人もいる。
内科、外科などの医学とは天と地ほどの差がある。
それは心の療法に確立された明確な客観性が無いからである。
実力が無くても、非誠実でも淘汰されないのが現実。
実際、誠実な人の方が少ない。悔しいけどこれが現実だ。

心の専門家は、人間性、人間力で決まる。人間性に欠陥があるとまずクライアントの問題に真正面から向き合うことすら出来ない。
安否が分かっていないこの事件に巻き込まれた院長の無事を心から祈らずにはいられない。

【追記202112202248】

ニュースでこのクリニックの院長が亡くなられたことを知りました。
とても無念です。
最近このような事件が多いです。
加害者はかつてとても優秀な板金工であったと聞いています。
何が彼の人生を狂わせたのか。そこを追求していかないとまた同様の事件が繰り返されるでしょう。
加害者だって生まれながらにして悪人ではないのです。
私は弱い立場の人、傷を負った人に平然と冷たい仕打ちをする人間環境や価値観が背後にあるように思えてなりません。
一旦その渦に入ってしまうと、どんどん悪い方向に向かっていくような気がします。人間全てを敵とみなすようになっていきます。
院長をはじめ、亡くなられた方々の冥福を祈ります。
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